すごいすと取材記

加古川市スポーツネットワーク委員会 会長大辻利弘 さん(74) 兵庫県

ギャラリーを見る

人生を変えた若き日のできごと

子どもの頃から体を動かすことが大好きだった大辻さん。高校で体育の授業として出会った柔道に魅了され、そのまま柔道部に所属して稽古に励む毎日を送った。

大学進学後も柔道を続けたが、昭和37年の卒業後は父親が営んでいた飲食店の経営に携わる。しかしこの時、高校の恩師に声をかけられ、市の体育指導委員(現スポーツ推進委員)として市内の複数の高校で柔道の指導に当たることになった。

「柔道だけでなく、指導委員の仲間たちとあらゆるスポーツの普及にも関わりました。自分たちでスポーツイベントや講習会を企画したり出前指導を行ったりと、充実した毎日でした」

写真:母校の前で

母校・加古川東高での柔道との出会いが、生涯スポーツに携わる第一歩となった。

飲食店の経営に、指導委員の活動にと日々忙しく飛び回っていた大辻さんだが、30歳を目前にした昭和44年12月、大きなトラブルに見舞われる。

順調に業績が伸びていた大辻さんの店が、火事で焼失したのだ。

自分の店からの失火で、周りの店舗も類焼させてしまった。茫然自失の状態だった大辻さんだったが、焼け跡で思いがけない光景を目にする。たくさんの友人、知人が火事の後片付けに集まってくれたのだ。

地域の仲間が手を差し伸べてくれたことに恩義を感じた大辻さんは、「生まれ育った加古川のために、本気で何かをしようという気持ちが起こった」と当時を振り返る。

写真:市内体育館にて大辻さんと福田さん

加古川総合スポーツクラブの福田副理事長(右)と。20年近く共に活動を続けてきた。

1 2 3 4 5