すごいすと取材記

加古川市スポーツネットワーク委員会 会長大辻利弘 さん(74) 兵庫県

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地元加古川で生涯スポーツを育む

火事の後始末が一段落した昭和47年、大辻さんは32歳という若さで市内の体育指導委員を束ねる体育指導委員会の会長に抜擢された。以来38年という長きにわたって会長職を務め続けることとなる。

その間、平成元年に始まった加古川カップ綱引大会、翌平成2年の加古川マラソンと、大きなスポーツイベントの立ち上げに中心となって取り組んだ。いずれも現在に至るまで20年以上の歴史を重ね、「スポーツのまち加古川」を広くアピールし続けている。

「これらのイベントは、観戦するだけではなく、市民が年齢に応じて楽しみながら参加できる生涯スポーツの場にもなっています」

生涯スポーツは、「健康」と「ふれあい」をテーマに、競うことより楽しむことに重きが置かれる。

「日本人の平均寿命は伸び続けていますが、重要なのは自立して毎日元気に暮らせる健康寿命を伸ばすことです。それに貢献できるのが生涯スポーツだと考えて、これまで普及活動に努めてきました」

かつてスポーツといえば学校での部活動に象徴されるような競技スポーツが主流だったが、今では健康増進や余暇を楽しむためのものというあり方も徐々に浸透してきている。

写真:加古川マラソンスタートの様子

加古川マラソンではスターターを務める。

綱引やマラソン以外にも加古川市では、市内の名所旧跡や自然に触れながら歩くツーデーマーチや、初心者も参加できるボート大会である市民レガッタなど、年間を通じてさまざまなスポーツイベントが開かれ、いまやすっかりまちの風物詩として定着している。

昨年から始まった加古川市民スポーツカーニバルも、市民のだれもが参加できるイベントのひとつだ。大辻さんは市内の主なスポーツ団体のメンバーを集めて加古川市スポーツネットワーク委員会を設立し、自ら会長に就任。まちを挙げての開催にこぎつけた。

当日は体力測定やラジオ体操のコーナーを設け、「単に長生きではなく健康年齢を高めるきっかけづくりの場にすることを心掛けた」と大辻さん。「ウェルネス都市加古川」を掲げる市とタッグを組み、まちぐるみで健康づくりに取り組んでいる。

写真:体育館での大人数によるラジオ体操

各動作の効果や目的を意識することで、ラジオ体操も「究極の全身運動」となる。

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