すごいすと取材記

加古川市スポーツネットワーク委員会 会長大辻利弘 さん(74) 兵庫県

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スポーツクラブで地域交流を

長年地域のスポーツ振興役を担ってきた大辻さんが、もっとも力を注いだ活動のひとつが、総合型地域スポーツクラブの設立だ。年に一度の大規模イベントだけではなく、だれもが日常的にスポーツ活動を楽しみ、それを通じて地域交流ができる場を作りたかった。

「大都市ではない加古川でも地域でのつながりが薄れていっていることに危機感を持っていました。そこで、スポーツを媒介に、地域の人たちが年齢に関係なくふれあいや絆を育むことも、クラブの目的のひとつとしました」と大辻さんは設立の思いを語る。

平成11年、小学校の体育館など市内5ヶ所にスポーツクラブを立ち上げ、平成12年からは兵庫県が推進する「スポーツクラブ21ひょうご」の事業として全小学校区にスポーツクラブを設立。さらに翌平成13年には、各クラブを統括して運営するNPO法人加古川総合スポーツクラブを設立し、大辻さんが理事長に就いた。

現在、市内のスポーツクラブは、小学校区を基本単位として31ヶ所を数え、各地域で展開されている活発なスポーツ活動に、全国からひっきりなしに視察が訪れている。

クラブオリジナル種目の「親子スポーツ」で遊ぶ乳幼児から、グラウンドゴルフといったニュースポーツに興じる高齢者まで、それぞれが思い思いの種目を楽しむ一方、幅広い層に人気の卓球では、シニアと小学生との間で鋭いラリーの応酬が見られることもある。

世代を超えた会員同士や家族で結成したチーム同士の対戦などをきっかけに、スポーツを離れても地域の餅つき大会などへと交流の場が拡大することもあるという。大辻さんが理想とする一昔前ならどこの地域ででも見られたような近所づきあいさながらのコミュニティが、スポーツをきっかけに再生しつつある。

写真:卓球台に向かう女性たち

幅広い年齢層に人気のある卓球はまさに生涯スポーツにうってつけの種目だ。

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