すごいすと取材記

指揮者佐渡裕 さん(53) 兵庫県

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見出し:心のビタミンを届ける

阪神・淡路大震災から20年となる今年は、芸文センターが開館10周年を迎える年でもある。これを記念して、センターでは1年間に約300本の多彩な自主公演を予定している。

1月17日には、佐渡さんの指揮で、PACオケがマーラーの交響曲「復活」を演奏する。「復活」は、マーラーが「生と死」というテーマに真正面から向き合った作品だ。佐渡さんは、多くの犠牲者の死を悼み、復興まで幾多の苦難を乗り越えてきた人たちを讃え、全身全霊を込めて指揮をする。

 

また、センターでは、日頃音楽に触れる機会の少ない地域の人たちに、舞台芸術や音楽の魅力・感動を伝えるアウトリーチ活動を開館以来継続している。平成25年7月には、芸術監督プロデュースオペラ「セビリャの理髪師」が、芸文センターの8公演に加え、県内4地域(篠山市、洲本市、姫路市、豊岡市)においても公演された。PACオケ楽団員による県内各地でのアウトリーチ活動も積み重ねられ、平成26年4月には県内全41市町への訪問を果たしている。

写真:上演中のオペラ

平成25年に豊岡市で上演されたオペラ「セビリアの理髪師」

地域に根差した劇場を作り上げ、地域の人たちと共に復興について考え続けてきた佐渡さんは、10年の節目の年を迎えて「これからも心のビタミンを届けるような活動をしたい」と今後の活動に意気込みを見せている。

 

佐渡裕さんプロフィール

昭和36年(1961)京都府生まれ。京都市立芸術大学を卒業後、昭和62年(1987)、タングルウッド音楽祭に参加。その後、故レナード・バーンスタイン、小澤征爾らに師事。

平成元年(1989)、ブザンソン指揮者コンクールで優勝。平成7年(1995)、第1回レナード・バーンスタイン・エルサレム国際指揮者コンクールで優勝。ヨーロッパで一流オーケストラへの客演を毎年多数重ねる。

平成14年(2002)、阪神・淡路大震災からの「心の復興、文化の復興」のシンボルである兵庫県立芸術文化センターの芸術監督に就任する。

平成23年(2011)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会で指揮台に立ち子どもの頃からの夢を果たす。平成27(2015)9月には、オーストリアを代表するオーケストラであるトーンキュンストラー管弦楽団の音楽監督に就任。日本との間を行き来しながら、1年のうち4ヶ月をウィーンで過ごす予定。

(公開日:H27.1.17)

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