すごいすと取材記

井吹台自治会連合会長坂本津留代 さん(64) 兵庫県

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子どもたちのふるさと

震災から8年が経った頃、坂本さんは中学生に震災の体験やボランティア活動について話をした。「これから、このまちに必要なものは何か?」という問いかけに「再び震災が起きたときに、お年寄りたちを誘導する人が必要である」ことや「パトロールをしてくれる人手が必要である」といった言葉がかえってきた。

子どもたちの真剣な思いを大事にしたいと思った坂本さんの気持ちと、学校外で地域活動を体験させたいという初代の中学校長と考えが一致し、中学生で結成された「井吹台ジュニアチーム」が誕生。小学校4~6年生の「いぶきジュニアチーム」も出来た。毎年約100人の団員が、防災訓練をはじめ、駅前クリーン作戦、防犯パトロールや、福祉活動や地域交流活動にも積極的に参加している。

子どもたちは、大人と一緒にまちづくりをすることの喜びを語り、自分たちより小さな子に思い出を作ってあげられることが楽しいと言う。時間を経て子どもたちは、まちづくりの立派な担い手として育ってきた。

子どもたちにとって井吹台は育ったところになる。坂本さんは、大人になって他のまちへ出て行っても「井吹台で育った」という意識を持って、戻ってきて来てくれることを願っている。

「思い出のないまちには戻ってきてくれません。私たちの手で思い出づくりをして、子どもたちのふるさとを作っていきたい」

7月12日 ジュニアチームの子どもたちに認知症についての講座を開いた。

7月12日 ジュニアチームの子どもたちに認知症についての講座を開いた。
自分たちが小さい頃、通学路に立ち見守ってくれたお年寄りに、
今度は自分たちの出来ることでサポートしていくことを考える機会になった。

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