すごいすと取材記

昔ごはんとおやつの時間 楽や 店主高橋陽子 さん(41) 兵庫県

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神河町との出会い

これまで小さなお店でお菓子だけを作ってきた高橋さんだったが、さまざまな病気や食物アレルギーを持った人たちと出会うなかで、活動の幅をさらに広げ、誰もが同じ食卓を囲み、同じものを食べておいしいと感じられる場所を作りたいと考えるようになった。

それを実現するためには、姫路の店では手狭だった。そこで近郊の物件を探し始めた高橋さんが出会ったのが、町内の空き家に移住者を呼び込む取組みを積極的に行っている神河町だった。

普段から情報を提供してくれている県民局の職員に教えられて参加した「空き家見学ツアー」で神河町に興味を持った高橋さん。このまちをもっと知りたくなり、町内外のボランティアや大工さん、建築専門学校の生徒たちが一緒になって取り組む「空き家再生塾」、「空き家再生ボランティア」にも参加した。そこで物件だけでなく、口いっぱいに風味の広がる小豆や、薫り高い根宇野(みよの)柚子といった「地のモノ」に出会った。

「これらの食材を使った料理の味や香りを想像しただけでワクワクしました」

一緒に作業をしたまちの人たちが、自分たちの住む地域を大切に思っている気持ちにも心を引かれ、この地に移住することを決心した。

水車と田園

水車のある田園風景が広がる神河町新野。小豆の産地でもある。

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