すごいすと取材記

社会福祉法人プロップ・ステーション竹中ナミ さん(68) 兵庫県

ギャラリーを見る

コンピュータとの出会いと震災での社会貢献活動

1991年、「障がい者が自分の持つ能力を活かして働き、納税できる日本に」と、竹中さんは仲間とともにプロップ・ステーションを立ち上げた。プロップとはラグビー用語で、縁の下の力持ちと言われるポジションで、“人をつなぎ、支えあう拠点”をイメージして名付けられた。

立ち上げ当初は、周囲からの風当たりも強かった。当時の福祉といえば、弱い立場にいる人にどれだけ厚い手当を取ってくるかを重視するという考え方だったため、団体の新しい発想は福祉業界から反発されたのだった。逆境にもめげず、竹中さんは営業力を活かし、IT業界から講師を派遣してもらうなど、徐々にコンピュータで仕事をする環境を整えていった。

プロップ・ステーションではチャレンジドのスキル・技術を身に着けるためのセミナーを開講している

プロップ・ステーションではチャレンジドのスキル・技術を身に着けるためのセミナーを開講している

そんな矢先、阪神・淡路大震災が起こる。プロップ・ステーションは、すでにパソコンでの通信ネットワークが整っていたため、食料の配給がある場所や水道が使える場所の発信や、被災地までボランティアに来てくれた人たちがどこで何をすればいいか、人材を適材適所に振り分けるシステムを構築するなど、社会貢献も果たしたのだった。日本初のパソコンボランティアである。

1 2 3 4 5 6