すごいすと取材記

NPO法人ゲートキーパー支援センター 理事長竹内志津香 さん(55) 兵庫県

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身近なところから手を差し伸べる

竹内さんの支援センターが開くゲートキーパーの養成講座では、さまざまなトラブルが自殺の要因になることを理解し、悩みを抱える人とどう向き合うかを学ぶ。

「自殺を考える人たちを支えたいという気持ちと、必要最低限の知識、それにちょっとした話の聴き方の心得さえあれば、誰もがゲートキーパーの役割を果たすことができます」

自殺防止とは、何も水際で実行を食い止めることだけではない。自殺を考えるほど追い込まれる前の段階で、身近な人たちが手を差し伸べることも非常に重要だ。普段から近い距離にいてわずかな変化にも気づきやすい人たちがゲートキーパーとして関わっていれば、自殺の芽をまだ小さな時点で摘み取ってしまうことができる。

「私自身、父の介護で悩んだ経験があり、気軽に話を聴いてもらうことの大切さを実感しています。苦しい時に、カウンセリングを受けたり、医療機関に相談したりするのは抵抗があると感じる人にも、身近なゲートキーパーにはつらい気持ちを話すことができるのではないでしょうか」と、竹内さんは力を込める。

 

写真:講習中の竹内さんと生徒さん。

参加者同士で相手の話を熱心に聴く「傾聴」のトレーニング

写真:紙資料やゲートキーパー手帳の写真

講座では、より理解を深めるため、ゲートキーパーの心得を記した資料なども用意する。

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