すごいすと取材記

NPO法人高砂キッズ・スペース 事務局長竹内茂雄 さん(47) 兵庫県

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永遠の放課後を作りたい

竹内さんは、青少年の育成を文化面から支援することを目的に作られた大阪府立青少年会館に勤務。高校生の頃、友人たちと映画を作った経験を持つ竹内さんは、その時味わったモノづくりの楽しさや達成感を、会館を利用する青少年にも体験して欲しいと思っていた。そこで、貸館の手続きなどの事務的な業務やイベント企画だけにとどまらず、利用者に「コンサートを開いてみてはどうか」と声をかけたり、音響、照明等の指導をするなど、経験を活かしたアドバイスで、コンサートやライブ、芝居の上演に結びつけられるようサポートした。めざしたのは、好きなことに情熱をつぎ込む「永遠の放課後」だった。

 

10年前、高砂市では、10の小学校ごとに空き教室を利用して、学童保育所が設けられており、その運営は、各学校の父母の会代表と指導員の代表で連絡協議会を組織して行っていた。指導員の都合がつかないことがあると、代わりのスタッフが必要になる。竹内さんは、知り合いに紹介され、指導員が欠勤した時のスタッフとしてアルバイトをするようになった。放課後を楽しく過ごさせてあげたいとの思いから、子どもたちと全力で遊び、成長する子どもたちの姿を見守ることにやりがいを感じていた。

協議会が運営する学童保育所は、子どもが大きくなると、親も世代交代し、運営をバトンタッチしなくてはならないが、後継者探しに苦労するなど、築いてきたものを次の世代に引き継ぐことが難しくなってきた。そこで、学童保育所をスムースに運営し、子どもたちにとってより良い環境を整えるために、協議会では、自分たちでNPO法人を立ち上げることを考えた。

週2回の割合で学童保育の仕事をしていた竹内さんは、立ち上げに関する書類作りを頼まれ、それ以降、法人化へ向けての事務手続きを任されることになる。平成18年3月にNPO法人の認可を受け、連絡協議会の代表だった久井志保さんを代表理事に「NPO法人 高砂キッズ・スペース」が誕生。同時に竹内さんは事務局長になり、1年後、大阪府立青少年会館を退職して、NPO法人の運営に専念することになった。

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