すごいすと取材記

NPO法人高砂キッズ・スペース 事務局長竹内茂雄 さん(47) 兵庫県

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つながりを広げる

竹内さんは、NPO法人を立ち上げてから、青少年活動に関わってきた経験を生かして、体験事業やイベントなどを企画してきた。イベント等を通じて、他のNPO法人や地域の団体とのつながりが広がっていき、情報提供や物の貸し借り、イベント開催時の音響や照明の技術提供などをするようになり、共に活動する機会も増えていった。

他のNPO法人と協働して、田植えから稲刈りまで、1年を通した農業体験を実施。自分たちが植えた苗を守るために、人型を取って200体の案山子も作った。現在、協働していたNPO法人のスタッフが高齢になったことから、田植えや稲刈りは行っていないが、芋掘り体験をするなど、つながりは続いている。

また、年1回、子どもたちが企画してお店を開く「こどものまち」事業を、商店街の協力を得て実施している。仕事をしてお金をもらうことの大切さを子どもたちに知ってもらうとともに、シャッターの閉まった商店街に子どもたちの歓声が響くことで、まちが活気を取り戻すきっかけになって欲しいと企画した。

大人が用意した職業体験の施設や場所ではなく、商店街を舞台に、自分たちで企画運営する「まち」をつくるものだ。子どもたちはアイデアを出し合って事業計画書や予算書を作り、それぞれの役割を決めて、缶バッチを作って売ったり、雑貨屋やスイーツショップなど様々なお店を出す。売り上げや客足を気にしながら声かけをするなど、モノを売るための努力を重ねることによって、働くことのやりがいや楽しさを実感する。努力が報われ、良い結果が出たときの「ヤッター!」という声は、竹内さんたちスタッフにとって元気の源になっているという。

高砂市で始まった「こどものまち」は、役割分担やお店の資金繰りなど、子どもたちが既存の職業体験では味わえない“社会”を体験する機会になっており、今では加古川市や播磨町でも開催され、広がりを見せている。

人型を取って作った案山子

人型を取って作った案山子

高砂市寺家町商店街で実施した「こどものまち」

高砂市寺家町商店街で実施した「こどものまち」

NPO法人つみっ庫くらぶ代表の山田哲也さん

イベントで一緒になることが多いNPO法人つみっ庫くらぶ代表の山田哲也さん。
間伐材を使ってブロックを作り、環境と防災と子ども遊びをテーマに活動している。
(10月24日 県民交流広場よってこ村・荒井(高砂市荒井町))

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