すごいすと取材記

株式会社ICB瀧井智美 さん(45) 兵庫県神戸市

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人生という経験を、仕事に活かせる職場をつくろう

 

当時、男女共同参画センターでのキャリアカウンセリングには、たくさんの女性たちが相談に来ていた。 ある時、「働いた経験がないなら就職は無理だと言われたけれど、私も働けますか」と、就職経験のない専業主婦が瀧井さんの元へやって来た。 「その方がこれまで一番頑張ったのは、不登校になった我が子のために、コミュニケーションについて勉強したこと。それは学童保育やフリースクールで、絶対に活かせる経験です。無事にフリースクールに就職されました」 さらに、転職の相談が多いことにも気が付いた。 「『育児経験で培った力を発揮したいのに、職場に復帰したとたん異動になった』『短時間しか働けないから任せられないと言われた』『新入社員時代の仕事に戻された』という内容が多かったですね」 キャリアとは仕事経験だけではなく、人生経験すべてを意味するという瀧井さん。人生経験というキャリアを活かしたい、限られた時間の中でも、働きがいを持ってチャレンジしたい。そう望んでも、企業側が働き方の選択肢を用意しない限り叶わない。 「希望を尊重し合い、応援し合える多様な働き方や風土を、どうやって企業の中に作ればいいのか。いろいろな人がいるからこそ、今までと違うアイデアやサービスが生まれるはず。働き続ける人のためだけじゃなく、戻ってきた人も活躍するための支援をしたいと思うようになったんです」 男女共同参画センターでの5年間、女性の就業の難しさを改めて実感すると同時に、企業への支援も必要だと気づいた瀧井さんは、ワーク・ライフ・バランス推進コンサルタントとして、フィールドを広げていくことにした。

 

できない…ではなく、どうしたらできるかを考える

できない…ではなく、どうしたらできるかを考える

 

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