すごいすと取材記

NPO法人なごみ田村幸大 さん(33) 兵庫県西宮市

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「実は2回お願いして、2回とも断られたんです。」
7年前、社会教育の理想形を目指し、西宮市鳴尾東地域に子どもたちの「つどい場」をつくろうとした田村さん。しかし、当時の自治会長からは「OKは出せない」という返事が返ってきました。
「地域に新事業を応援するエネルギーがない。始めたとしても、続けていけるか不安だという理由でした。」 そんな会長の気持ちを変えたのは、田村さんの覚悟でした。
「地域の方には見守っていただくだけでいい、事業に成長するまで継続することを約束しますと伝えると、そこまで覚悟を決めたのなら、応援しようと言っていただきました。」
こうして平成25年2月、有志と共に「つどい場 和(なごみ)」を誕生させた田村さん。昔からの地域行事にも積極的に参加するうち、あることに気付きました。

 

西宮市鳴尾東地域に平成25年2月「つどい場 和(なごみ)」が誕生

西宮市鳴尾東地域に平成25年2月「つどい場 和(なごみ)」が誕生

 

「つどい場 和(なごみ)」は、地域の子どもからお年寄りまでが交われる場所となりました

「つどい場 和(なごみ)」は、地域の子どもからお年寄りまでが交われる場所となりました

 

「私より地域のみなさんのほうが、子どもたちの学びについて真剣に考えていらっしゃったんです。社会教育の場を生み出すエネルギーと機会が、地域の中になかっただけでした。だから、いきなり社会教育活動を始めるのではなく、まずは地域のコミュニティ力をもう一度強くすることが大切だと思いました。」
一方で、子どもだけでなく高齢者や障害者も集まり始めたつどい場の様子を目の当たりにし、多世代交流の面白さと必要性を実感。活動の一歩目を子どもたちのための場づくりから、多世代のための地域づくりへと、舵を切ることにしたのです。
そんな立ち上げから1年半が過ぎた頃、介護保険制度の改正に伴い、「つどい場 和」が高齢者の交流拠点として市の委託事業に決定。NPO法人化と共に「まちcafeなごみ」としての新たな取り組みが始まりました。活動を続けていく中、地域の居場所は様々な世代が集まるからこそ助け合える関係が生まれ、普段の生活につながっていくものであること、そのために地域づくりは共生型事業でなくてはいけないことを、田村さんは改めて確信したのです。
そんな田村さんと鳴尾東地域に、2年後、大きな転機が訪れます。学生たちとの出会いでした。

 

「つどい場 和」は、NPO法人化と共に「まちcafeなごみ」として始まりました

「つどい場 和」は、NPO法人化と共に「まちcafeなごみ」として始まりました。

 

「まちcafeなごみ」では、多世代参加型夕食会「なごみで晩ご飯」も毎月3回開催されています

「まちcafeなごみ」では、多世代参加型夕食会「なごみで晩ご飯」も毎月3回開催されています

 

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