すごいすと取材記

NPO法人なごみ田村幸大 さん(33) 兵庫県西宮市

ギャラリーを見る

目指すのは、学校のようなまち

 

例えば、小中学生の母親たちがスタッフの中心になった「まちcafeなごみ」のように、様々な地域活動の場に若い協力者が生まれています。
「私にもできることはないか、育ってきた地域に恩返しがしたい、近隣の人とのつながりの無さが気になっている、そんな若い人たちの想いが形になり始めているのが、この地域の一番いい変化だと思っています。活動したいと思っている人は、どう地域に入ればいいのかわからなかったり、機会を見つけられないだけなんです。」
「地域への入り方やつなぎ方を知っている人の存在が、これからの地域づくりのキーになる」と田村さん。上手に地域に入っていくためには、自分から地域を知ろうとする姿勢が一番大切だと言います。
「自分を主張するばかりではなく、その考えが地域のニーズとして求められているのか、まず調べること。その重要性を鳴尾東の活動で学びました。地域を知ることで、課題に対して取り組むべきことと取り組む順番が整理され、みんなの目指す方向が一つになります。すると適切な役割分担ができるので、物事の進むスピードが一気に速まるんです。地域をNPO法人なごみのカラーに染めようとすると、絶対に失敗します。大きく広げた粘土で色の異なる小さな粘土を巻き込み、ゆっくりこねると全体の色が変わるように、大きな地域に小さなNPO法人なごみが巻き込まれることで、内側から地域の色を染め変える。地域づくりってそういうものだと思っています。」
こうして地域本来の機能が少しずつ回り始めた鳴尾東地域全体を、学校のようなまちにしたいと田村さんは言います。
「地域の中で子どもをどう育てていくか。一般的には、これが地域がひとつになるための大きなテーマのひとつだと思います。でも本当に必要なのは、子どもだけじゃなく大人も一緒に育つこと。そのためにどうしていくのかを、みんなで考えることが地域活動です。地域の子どもと大人が互いに学び合う姿勢が実現した時、地域全体が大きな学校になります。それこそが、まちづくりだと私は思っているんです。」
学生時代、子どもたちへの社会教育をめざした地域づくりは、時と経験とみんなの想いによって熟成され、ひと回り大きな夢となって田村さんの背中を押し続けています。

 

住民同士の​つながり・交流をコンセプトに親子で楽しめる「鳴尾ふぁみり~マルシェ」を開催

住民同士の​つながり・交流をコンセプトに親子で楽しめる「鳴尾ふぁみり~マルシェ」を開催

(公開日:R2.07.10)

1 2 3 4