すごいすと取材記

NPO法人おおやアート村 理事長田中今子 さん(51) 兵庫県

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地元のアート展が結んだ縁

田中さんが初めて大屋町に足を運んだのは、今から18年前。当時、大屋在住だった友人の陶芸家に誘われて、地元で開催されている「木彫フォークアートおおや」展を観覧に訪れた時のことだった。

写真:木彫フォークアートおおや

今年で21回目となる養父市主催の公募展「木彫フォークアートおおや」
日本全国から毎年100点以上の作品が集まる。

展示されている作品のクオリティに驚いた田中さん。全国公募の木彫展だけでなく、絵画、陶芸、書など幅広い分野で、大屋在住作家による作品展「うちげぇのアートおおや」が開かれていることも知り、まちぐるみでアートを育む大屋への関心を深めていった。

以来、当時小学生だった一人息子とともに訪れているうち、豊かな自然に恵まれた大屋のまちにすっかり魅せられ、平成17年に移住を決意する。

「自然の中で絵が描ける環境に憧れ、子どもの小学校卒業と同時に引っ越しました。初めは大阪を離れることを渋っていた息子も、最後は大屋ならって賛成してくれました」

いざ大屋に住んでみると、時間の流れが一変したという田中さん。

「本来の自分はもっとのんびりしていたことに気がつきました。明らかに歩く速度も遅くなって、忘れていた『素』の自分を取り戻しました」

写真:大きな布かんばんをかける人たち

「うちげぇのアートおおや」展の開催準備をする地元作家たち
「うちげぇ」とは、但馬地方の言葉で「自分(うち)の家」という意味

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