すごいすと取材記

淡路東浦ため池・里海交流保全協議会谷正昭 さん(70) 兵庫県淡路市

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「樋(ひ)を抜いてくれる池はないか?」

 

深い緑を映した水面に、キラキラ輝く光がまぶしい。覆いかぶさる木々の間からのぞく水路では、池の水がさらさらと流れ落ちている。
「田植えの時期には、ふもとの田んぼに農業用水として流れ込んでいく水です。こうしたため池は、それぞれの地区に10から15くらいあります。」
建設コンサルタントとして勤めていた地質調査の企業を早期退職し、生まれ故郷である淡路に帰島した谷さん。農業に関わる地域活動の責任者をしていた時、漁業組合に勤めていた同級生から「樋を抜いてくれる池はないだろうか」と声をかけられた。
「樋とは、池の底にある栓のようなもの。お風呂の栓を抜くように樋を抜いて、池の水を田んぼに入れます。同級生からの相談は、この樋を抜いてため池の底にたまった泥を、海へ流し出すかいぼりをしてほしいということだったんです。」
この相談が、谷さんとかいぼりを結びつけることになった。

 

路谷池ものがたりを説明する谷さん

路谷池ものがたりを説明する谷さん

 

江戸時代に造られたため池「路谷池」

 

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