すごいすと取材記

淡路東浦ため池・里海交流保全協議会谷正昭 さん(70) 兵庫県淡路市

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50年ぶりの「かいぼり」で淡路の海苔を救え!

 

実は、漁業組合の同級生が谷さんに声をかけたのには理由があった。
「かつては秋の終わりにため池の水を海へ流していたんですが、海苔の養殖の時期と重なり、かいぼりの泥のせいで養殖海苔の種付けの胞子が網に付かないというトラブルがありました。農業関係者の高齢化だけが理由ではなく、漁業者からの要望もあってかいぼりが行われなくなっていたんです。」
それ以来、徐々に海がやせ始め、海苔の色落ちや海の生産力の低下が深刻な問題になっていった。
「私が相談を受けた前年、工事のために上流の河内ダムの水を海に流したんですが、その年の海苔の色づきがよかったそうです。『これは何故だろう?』と漁業組合が情報を集めるうちに、河内ダムの放水が影響したようなので、ため池の水を流してもらおうという結論になったようでした。池の底にたまった腐葉土などの有機物が混ざった泥水は海の栄養になります。かいぼりを行うことで、ため池の水を栄養分として海へ供給することができるのです。」
そんな期待を漁業者が抱いても、日頃から農業者と密な交流があるわけではない上、過去のいきさつもある。
「同級生だから、私に声をかけやすかったのでしょう」と笑う谷さん。こうして50年ぶりのかいぼり復活へ、谷さんが動き出した。

 

内が池で行われた「かいぼり」の様子

内ヶ池で行われた「かいぼり」の様子

 

たくさんの人が参加して行われる「かいぼり」作業

たくさんの人が参加して行われる「かいぼり」作業

 

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