すごいすと取材記

淡路東浦ため池・里海交流保全協議会谷正昭 さん(70) 兵庫県淡路市

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農業者と漁業者が手を携えて

 

「じゃあ、うちの池でやってみようかな。」
谷さんの説明に、かいぼりへの協力を申し出た田主がいたことから話し合いの場が持たれ、ため池の適正な管理が行えず困っていた農業者と、養殖海苔の色落ちに悩んでいた漁業者が、初めて手を組むことになった。こうして平成20年秋、淡路島にかいぼりが復活することになったのだった。
かいぼりは重労働だ。池の底樋を開栓しある程度まで水を抜いたら、魚を保護のために捕獲し移動させる。次に消防ポンプで水を出し、池の底に堆積している泥を液状化させ、最後は鍬(くわ)や鋤簾(じょれん)などを使って撹拌し人海戦術で堆積物を掻き出していく。かいぼり復活の日は、地元住民のボランティアをはじめ総勢80人が参加した。
「ちょうど行楽日和の秋の日でした。作業をしていると観光バスが停まって、窓から観光客が写真を撮っていました」と谷さんが懐かしそうに振り返った。このかいぼりの成功をきっかけに、淡路県民局洲本土地改良事務所の支援もスタート。平成22年には、土地改良事務所からの提案により「淡路東浦ため池・里海交流保全協議会」を設立。農業者と漁業者からなる合計12名の役員を中心に、ため池保全と里海再生に連携して取り組んでいる。

 

洲合池で行われた「かいぼり」では県立淡路高校の生徒も参加

洲合池で行われた「かいぼり」では県立淡路高校の生徒も参加

 

県立淡路高校の生徒が実際に作業を体験

県立淡路高校の生徒が実際に作業を体験

 

 

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