すごいすと取材記

淡路東浦ため池・里海交流保全協議会谷正昭 さん(70) 兵庫県淡路市

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ため池という地域の財産を守りたい

 

「それまで触れ合う機会が少なかった農業者と漁業者の間に、かいぼりを通じて人脈が生まれました。お互いが理解し合いながら合意できるところを見つけ、手を携えて取り組んでいこうという空気が生まれたんです。」
かいぼりを行うことが決まると、周りの人との団結力が自然に高まると谷さんは言う。
「1回のかいぼりに、多い時なら100名以上の人手が必要になりますが、みんなの気持ちが一つになって初めて成功させることができます。協力し合ったことがきっかけとなり、地域住民の間に連帯感が生まれるため、地域のまとまりという意味でも、かいぼりは大きな役割を果たすのです。」
そしてもう一つ、ため池は地域の財産だと言う谷さん。
「この地域にあるほとんどの池は、子どもの頃から名前を耳にしていた池ばかりです。なじみのあるため池をきれいにすると、自分の部屋を掃除したように気持ちがすっきりします。整備され、水を満々と湛(たた)えたため池は本当に美しい。長い間水が動いていない池は水が茶色く濁ってきますが、水を全部流し出して池の底を空気に触れさせると、自然界の命が宿ったような緑と青に変わります。ため池の水が生き返るような感じです。それを目にすると『いいなあ』と思えるんですよ。」
美しい景観を残し続けたいと話す谷さんを、10年以上も支え動かしてきたものとは何だろう?

 

「ため池教室」で子どもたちに説明を行う谷さん

「ため池教室」で子どもたちに説明を行う谷さん

 

2018ため池フォーラムinひょうご」でのため池保全の事例発表

「2018ため池フォーラムinひょうご」でのため池保全の事例発表

 

 

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