すごいすと取材記

特定非営利活動法人 Tプラス・ファミリーサポート谷水ゆかり さん(55) 兵庫県丹波市

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お母さんたちが輝くために、丹波に託児所を!

 

小高い緑の丘に伸びる一本の道。たどりつく先には、色とりどりの花を咲かせたワインカラーの樹が、楽しそうに踊っている。託児室の真っ白な壁に描かれたTプラスのシンボルツリーには、女性たちが自分の色に輝けるようにという想いが込められている。
「20年前の丹波市には、子育て中のお母さんが外へ働きに出にくい雰囲気がありました。まちの第一線で働き丹波に嫁いで来た女性や、Uターンで帰ってきた女性たちが、もっと自分の力を発揮できたらいいのにとずっと思っていたんです。」
振り返れば、一番輝きたかったのは自分自身だったかもしれないという谷水さん。二人の子どもの育児に励みながら、自分を表現したいと思っていたという。
転機は、県立女性センター(現県立男女共同参画センター)で開かれた「女たちの仕事づくりセミナー」の受講をきっかけに訪れた。幼い子どもたちをチャイルドシートに乗せ、自らハンドルを握り神戸へ通った。
「子どもとの時間や自由な時間が欲しいから起業する、自分にしかできないことをやりたい、子どもを左手で抱えて授乳しながら右手でキーボードを打っていた……。みんなの自己紹介を聞いたとき、丹波でも取り組まなくてはと強く思いました。」
充実した高齢者支援に比べ、子育て支援は後れを取っていた当時の氷上郡(現丹波市)で、お母さんたちが活動するためには、子どもを安心して預けられる託児所がまず必要だと考えた谷水さん。セミナーで学んだ事業づくりとして、ファミリーサポート(*)に取り組もうと決めた。

 

*ファミリーサポート:育児の援助を受けたい人と、援助を行いたい人が登録。自宅保育を基本に、登録者同士で子どもの保育を行うシステム

 

託児室を利用していたお子さんに話しかける谷水さん。

託児室を利用していたお子さんに話しかける谷水さん。

 

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