すごいすと取材記

特定非営利活動法人 Tプラス・ファミリーサポート谷水ゆかり さん(55) 兵庫県丹波市

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明日への元気が生まれる場所「Tプラス」誕生

 

そんな谷水さんを、当時所属していた子育て学習センターのサークルのみんなが応援してくれたという。
「毎日でなくても必要な時に、安心して子どもを預けられるネットワークを作るから、自己実現を叶えてほしいと伝えると、『実は私もこんなことがやりたかった』『こんな特技がある』『昔はこんな仕事していた』という人がいっぱいいたんです。」
こうして平成11年2月25日、谷水さんは「Tプラス・ファミリーサポート」を設立。育児の援助を受けたい依頼会員と援助を行いたい協力会員、合わせて20人の登録者からスタートした活動は、3年目には託児時間が1,000時間に達するほど多くの人が利用するまでになり、10年目には丹波市内の商業施設の一角に「託児室Tプラス」を開設。設立から20年間で登録者は900人を数え、お母さんたちの交流と活動の拠点として、日々にぎわいを見せている。
そんな順風満帆なスタートの一方では苦い経験もした。週末や子どもの急病時など、保育園が対応できないケースの子どもたちをTプラスが引き受けることで、協力し合って切れ目のない支援がすぐにでもできると思った谷水さん。しかし、周囲に活動の趣旨を浸透させ足並みを揃えるためには、ゆっくりと時間をかけて信頼関係を育まねばならないことも痛感した。
そうした時期も過ごしながら、行政とTプラスとの協力関係はしっかりと結ばれていった。「託児時間を延長できないか」「土日も預かって欲しい」「病児保育を採り入れられないか」といった保護者からの要望を受け取った市役所が、Tプラスを案内するケースが増えていったのだ。
「Tプラスのおかげで、保護者の方々の希望に添えるようになったと喜んでいただくようになりました。丹波市の子育て支援制度の充実にも、少しはお役に立てたのではないかと思っています。」
その一方、谷水さんを驚かせたのは、援助を受けたい人だけでなく行いたい人の多さだった。

 

平成16年の出張保育の様子。

平成16年の出張保育の様子。

 

平成21年に商業施設の一角にオープンした「託児室Tプラス」。

平成21年に商業施設の一角にオープンした「託児室Tプラス」。

 

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