すごいすと取材記

株式会社ささ営農八木正邦 さん(69) 兵庫県たつの市

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バジルって何だ? 6次化事業でまちをおこせ!

 

米を中心に、小麦や大豆、とうもろこしの栽培・生産などを手がけていたささ営農がバジルと出会ったのは、法人化する2年前のことだった。
「県内の食品加工会社が、バジルソースの原料にするバジルを兵庫県で栽培できないかと言っている。」
そんな情報を耳にした八木さん。バジルの知識は一切なかったが、女性組合員たちの仕事づくりとして、迷うことなくバジル栽培に着手することを決めた。「バジルと出会っていなければ、今のささ営農はない」と八木さんは断言する。

 

バジルには化学肥料は一切使用せず、葉も全て手作業で朝摘みすることにこだわる。

バジルには化学肥料は一切使用せず、葉も全て手作業で朝摘みすることにこだわる。

 

大きな転機が訪れたのは平成23年。ささ営農に対して「工場を建て、収穫したバジルをペーストに加工してほしい」という食品加工会社からの提案がきっかけだった。億単位の資金が必要な事業に、さすがの八木さんも迷った。一度は断ったが、食品会社からは再度オファーが届く。迷いながらも検討を続けたのは、6次産業化に向けた桑の実の加工事業を経験していたこと。決断の決め手になったのは、競売に出ていた工場跡地の落札に成功したことだった。
「バジル工場は、ささ営農が取り組みなさいというメッセージを受け取ったのだと思いました。」と八木さんは振り返る。
こうして平成26年3月、食品会社の協力のもと工場が完成。ささ営農ではバジルの生産事業に加え、ペーストの加工製造までを請け負う加工事業へとフィールドを拡大。今ではバジル以外の野菜を使ったペースト製造を請け負ったり、スープやリゾットの製造にも挑戦するなど事業もどんどん展開している。
「加工場の建設が地元の雇用につながりました。また、バジルを増産するため『たつのバジル生産部会』を設立したことで、国内有数のバジル産地として知られるようにもなりました。」
農地を核にした地域づくりが、少しずつ形になっていった。

 

自社工場で作られたバシルペースト、生産から加工まで自社で行うことで新鮮なまま、ペーストに仕上がる。

自社工場で作られたバシルペースト、生産から加工まで自社で行うことで新鮮なまま、ペーストに仕上がる。

 

バジルペーストの製造過程。

バジルペーストの製造過程。

 

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