すごいすと取材記

株式会社ささ営農八木正邦 さん(69) 兵庫県たつの市

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地域と農業をつなぎ続けたい

 

地域で力を合わせ農地を守る計画は、実は最初のほ場整備から始まっていた。
「ほ場整備は農地整備だと思われがちですが、私たちは地区の整備として話を進めました。」
当時八木さんの地区には、田んぼに囲まれた家の周囲にはあぜ道しかなく、他人の私有地を通らなくては町道に出られない世帯や、自宅裏の土地が利用できないままの世帯が多かったという。
「ほ場整備で道路を通せば、使えていない土地が利用できるようになると伝えると、ほとんどの人が賛成してくれました。」
また、農地の保守管理を地区の全世帯で行っているのも特徴だ。自治会が中心となり、老人会やPTA、田んぼを所有していない世帯も巻き込み、地域がひとつになって水路の掃除や草刈りを行う。
「放棄田を一枚もつくらず管理することを約束する一方で、地域の皆さんには農地整備への協力をお願いしてきました。農地に関わる機会が無くなることで、所有者の関心が田んぼや農業から離れてしまうことを防ぐためです。田んぼへの無関心は、農地を守ることだけでなく、地域そのものへの関心も無くなっていくことを意味しますから。」
地域の人々の関心を農業から完全に切り離してしまわないことが、地域を守るために必要だと言う八木さん。さらにもう一つ大切なことは、若い人たちが農業に携わりたいと思える土壌をつくることだと訴える。

 

生徒たちが小学校近くの田んぼで「推奨米」の稲刈りを体験。

生徒たちが小学校近くの田んぼで「推奨米」の稲刈りを体験。

 

放流したメダカを救出する生徒たち。 「めだか米」は小学校の生徒とメダカを放流した水田で農薬使用を減らし栽培。「ひょうご安心ブランド農産物」に認定されている。

放流したメダカを救出する生徒たち。
「めだか米」は小学校の生徒とメダカを放流した水田で農薬使用を減らし栽培。「ひょうご安心ブランド農産物」に認定されている。

 

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