すごいすと取材記

株式会社ささ営農八木正邦 さん(69) 兵庫県たつの市

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お前ならきっと出来る、落ちこむな!!

 

営農組合の立ち上げ直後、冷夏や台風の影響で米の不作が続いた。バジルの加工を始めた矢先、思わぬ不作で多額の損失が発生した。決して順風満帆ではなかった日々も、この言葉で自分を奮い立たせてきたと話す八木さん。中でも最も背中を押されたのは、加工場の建設だったという。肩にのしかかる責任の大きさに、代表取締役の押印さえもためらいを隠せない中、「とにかく前に進もうと…。最大の決断でした。」と振り返る。
「農業も経営も素人の私たちが、工場を建て10人を超える社員を抱える企業になれました。忘年会に集まる50人もの人たちを目にすると、たくさんの人に応援されている重みをひしひしと感じます。」
「地域のために、よくそこまでできるな」と、他人に笑われることもある。
「盆も正月もないくらい働き続けてきたことが、良かったのかはわかりません。でも、今までやってきたことに悔いはありません。」ときっぱり言い切った。
「農地を守るためには、収益が上がる農業を形にすること。収益を上げるためには、確実な出荷先を持った事業を整えることです。例えば、食品会社が求める野菜をたつの市の集落営農組合それぞれで生産し、一カ所に集めて加工し出荷する。そんな地域の枠を超えた連携ができる、大規模な事業を形にすることが次の目標です。」
農業に取り組む若い後継者が育ち、地域が一つになって農地を守り続けることができるか。
「お前ならきっと出来る、落ちこむな!!」
今日も自らを勇気づけ、八木さんは前へ、前へ進み続ける。

 

八木正邦さん(公開日:R1.10.25)

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