すごいすと取材記

多可町中央公民館 播州歌舞伎クラブ 代表山根加織 さん(33) 兵庫県

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誰でも播州歌舞伎役者にチャレンジできる町

「播州歌舞伎」は、約300年前に始まった「高室芝居」をルーツとする地歌舞伎。その伝統を唯一今に伝えるのが「嵐獅山一座」で、その本拠は多可町中区にある。

30年程前、旧中町(現多可町中区)で郷土の伝統芸能や文化財を生かした「ふるさと教育」が始まり、あらためて地域の文化を見直したところ、「播州歌舞伎」に着目することになった。そして、地域の伝統の保存・継承に小学生や若者が中心となって関われるよう、ふるさと教育の一環として、昭和63年5月、中町北小学校に播州歌舞伎クラブが発足した。

その後、隈取(歌舞伎独特の化粧法)をデザインしたコミュニティバスの運行、屋外舞台を設置した「那珂ふれあい館」の開館、町内の小学生が週1~2回のペースで播州歌舞伎の稽古をつけてもらえる「カブキッズたか」の開講など、意識せずとも自然に播州歌舞伎にふれられる環境が整っていった。こうした町の取組の積み重ねが、次代の担い手の育成にも一役買っている。

山根加織さんは中町北小学校の卒業生だ。小学校の播州歌舞伎クラブは小学校3年生から入部できるが、一足先に入部していた姉の影響を受け、2年生の時には顧問の先生に入部宣言していた。入部後の山根さんは、中村和歌若師匠(「嵐獅山一座」の役者、播州歌舞伎の指導者として県内外で活動)の手ほどきを受け、播州歌舞伎に夢中になった。中学生になると、「多可町(旧中町)中央公民館 播州歌舞伎クラブ」に加入。ごく自然な流れで播州歌舞伎に関心を寄せ、演じることの面白さに魅了されていった。

写真:山根さんが小学生だった当時のクラブ顧問、中村耕造先生(右端)と共演

山根さんが小学生だった当時のクラブ顧問、中村耕造先生(右端)と共演

写真:和歌若師匠に歌舞伎メイクをしてもらう山根さん

和歌若師匠に歌舞伎メイクをしてもらう山根さん

写真:高校生の山根さん。中村和歌若師匠に手ほどきを受ける

高校生の山根さん。中村和歌若師匠に手ほどきを受ける

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