すごいすと取材記

吉田利栄 さん(87) 兵庫県朝来市

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一枚の写真が抱かせた「天空の城」という夢

「雲の上に浮かぶ竹田城跡の写真が撮れませんか?」
新聞社からの電話を受けた日から、3日目に依頼された写真を撮影。新聞社に送った写真は、その日の夕刊の地方版に、さらに翌朝には全国版の一面に大きく掲載された。
「朝来にそんなところがあるのかって、反響がすごかったんです。竹田城跡が世に出るきっかけになりました。」
その後、テレビや新聞、雑誌の取材をはじめ、カメラマンや観光客が城跡に押し寄せ、平成26年には観光客数が58万人を突破。吉田さんは「天空の城」「日本のマチュピチュ」ブームの立役者となった。
「私にとっては、幼い頃から慣れ親しんだ当たり前の風景でしたが、石垣だけが残る城跡が『天空の城』というイメージにつながる写真となったことで、観光スポットになりました。もしお城が残っていたら、今のように有名にはならなかったのではないかと思うんです。雲の上に浮かんだように見える石垣があるだけ。それがかえって、さぞかし立派な城があったのだろうと想像させ、ロマンを誘ったんですね。」
目にする人が夢を抱ける風景写真を撮り続けるために、必要なことは「我慢すること」だと語る。

 

雲海に浮かぶ竹田城跡(秋)

雲海に浮かぶ竹田城跡(秋)

 

朝陽に照らさた雲海が黄金に光りシルエットが美しい竹田城跡

朝陽に照らさた雲海が黄金に光りシルエットが美しい竹田城跡

 

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