すごいすと取材記

吉田利栄 さん(87) 兵庫県朝来市

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見ようとしてください。そこから何かを見いだせる!

「花一輪にも見るべきものがあります。花びらを外からだけ見て美しいという人もいれば、雄しべや雌しべまでのぞきこんで美しいという人もいる。偶然の一瞬を撮影できる人とは、一般の人が気付かないところに目がいき、気付かないものを見いだせる人です。これは、普段から見ようとする意識を養っておけば、自然と身につくもの。じっくり観察しようという意識が大切です。花を写そうとするなら、花のまわりを一周回ってみるんです。太陽の位置が変わると見え方も変わってきます。そこまで見ようとするかしないかで、写真が変わってくるんです。目に見えている裏に隠れているものを、どれだけ見いだせるか。それが見える人は、いい写真を撮ることができます。これは日常生活でも同じです。見ようとしなければ見過ごしてしまうものがたくさんあり、見ようとすれば色々なものが見えてきて、感動も得られます。」
カメラを通して吉田さんが見てきたものは、被写体の奥に潜在しているものだった。城跡の撮影のため山に入るたび、落葉樹の里山が増えれば自然はもっと豊かになると気がついた。広大な高原を埋める花々に、地元地域の活性化のための糸口を見つけることができた。風景を写真に刻む日々を通し、今日も吉田さんの目は、レンズの先に広がる町の未来を見いだそうとしている。
吉田利栄さん(公開日:H31.02.25)

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