すごいすと取材記

猟師吉井あゆみ さん(48) 兵庫県

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「猟期」と「非猟期」吉井さんの1年

鹿や猪の狩猟解禁日は11月15日。そこから3月までが猟のシーズン。

猟期になると、吉井さんは朝から山へ入る。4~5名の猟師がそれぞれの車に乗り込み、無線で連絡を取り合いながらその日の猟場を決める。

猟場となる山

猟場となる山。冬になると一帯が雪に埋もれる

「解禁前にも山に行って、エサになる植物なんかの状態は見ておくんですけどね。この山がいい、というのはなぜか感覚でわかってしまうんです」

吉井さんが仕留める肉の評判は高く、東京や金沢の料理店からも注文が入る。選ぶ獲物がいいのか処理方法がいいのかたずねると、「どちらも」という答えが返ってきた。

「自分で行って自分で獲って、これはいいと思ったものだけをお店に出す」

それが吉井さんの猟師としてのポリシーだという。

猟に向かう吉井さんと猟犬2匹

猟に向かう吉井さんと猟犬2匹

ただ、猟期の収入だけで一年間を暮らすことは難しい。

「冬が一番大切。その期間休めることを条件にしてたら、普通の仕事につけなくなっちゃった」と笑いながら、夏の間のお仕事を教えてくださった。

「農家さんや集落にある有名なアイスクリーム屋さんをお手伝いしたりしてましたね。調理師免許も持ってるんです。ちなみに今はゴルフ場のコース管理。鹿などの動物が入ってきたときに猟犬や鷹で対応します」
元々大阪にいたころは大手空気清浄機の営業や歯科衛生士として勤めていたこともあり、ヒプノセラピスト(催眠療法士)やカウンセラーの経験もあるそうだ。

「昔から、必要なことだったらなんでも挑戦してみる。ちょっとだけど手話もできるんです」

いろいろな経験を語る吉井さん

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