すごいすと取材記

播磨マリンクルー代表吉政静夫 さん(79) 兵庫県

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いのちの感触を子どもたちの心に

吉政さんの活動は、埋め立て地の工場を取り払い、海岸線を昔の位置に戻すことを目的とするものではない。時代や暮らしが変わっていく大きな流れの中で、どうしても取り戻せないものはあるのだと話す。しかし、だからこそ今あるもので、今できる形で、ふるさと高砂の海をより身近に感じてもらいたい、そして海の体験が子ども達のふるさとの思い出となるような取り組みを続けていきたいのだという。

 

「今の子どもたちがかわいそうだと思うのは、自然との接触がないこと。生き物たちとふれあい、命と向き合うという体験をする場があまりにも少ない」

出前水族館で、悪気なくアナゴを折り曲げ、死なせてしまう子もいる。海中に生きるものは、海水から取り出すだけで刻々と手の中で弱っていき、ほどなく命が絶えてしまう。中にはそれを想像すらできない子どもたちもいる。

五感で命を感じ、自分以外の生きているものとどのようにつきあうか。手に残る感触や匂いとともに、生の体験として心に刻む。子どもらが成長し社会を支える側に立った時に、きっとこの経験が何よりの糧となるはず。吉政さんはそう信じている。

 

吉政さんがいつも肝に命じている言葉は「何事も一生懸命」。

自分を育ててくれたふるさとの海。孫世代へもその豊かさを伝えたいと一生懸命に活動に取り組む。

何事も一生懸命

 

(公開日:H25.12.25)

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