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兵庫県立大学学生災害復興支援団体

兵庫県神戸市
兵庫県立大学学生災害復興支援団体

『LAN』の結成

5年前の東日本大震災。兵庫県立大学が行った学生ボランティア派遣に参加し、宮城大学と協働して瓦礫撤去・傾聴などの活動をした。

大学の管理下で言われたことだけをするのではなく、「もっと積極的に活動したい」「もっと被災者の役に立ちたい」という強い気持ちが芽生えていった。

学生たちの強い思いの受け皿となり、自分たちが主体となって活動ができる団体を立ち上げる。基本理念は「災害時に役に立つ人材になる、人材を作る」

人と防災未来センター東館4階にある兵庫県立大学防災教育センター。ここを軸に活動を広げていく。

災害復興支援活動

福島県での派遣活動を主体的に行う。地元の人たちの話に耳を傾け、被災地の現状を知り、被災者に寄り添える活動を心がける。

南相馬市で農業支援に取り組む。田んぼアートやジャガイモの栽培など、慣れない農作業にへとへとになるけれど、地元の人たちの笑顔に疲れが吹き飛ぶ。

被災地では、生計を立てるのに精いっぱいであるのに、歓待してくれる。家族を失った気持ちをぽつりと漏らす人の心に寄り添っていたい。

神戸での防災イベントに参加。自分たちの活動や経験を通じて感じたことを伝え、防災意識を高めてもらう。命を守ることにつながることを願って。

南海トラフ地震の被害が大きいと想定される南あわじ市。阿万地区での地域づくりに参加しながら、住民と共に防災を考える。

南あわじで地域活動

南あわじでの活動拠点「国立淡路青少年交流の家」。会議の場として、滞在する時の宿泊施設として利用している。

阿万海水浴場にある防潮壁。地域の人たちに広く呼びかけ、一緒に絵を描く。防潮壁の必要性を認識し、防災に関心を持って欲しい。

完成した防潮壁は、淡路の観光スポットとして雑誌に紹介された。自分たちの作ったものが観光資源として評価されたことが、活動のエネルギーに換わる。

地域おこしイベントの運営にも関わる。外の目から見た魅力を伝えることで、地域の人が、まちの良いところを再発見する。

阿万には、住んでいる者のように接してくれる人たちがいる。地域が元気になるようなアイデアを考え、これからも交流を続けていきたい。

想いをつなげる

LANの活動の良き指導者であり、アドバイザーでもある森永教授。「彼らは、自分の経験を活かし、人と関わることでスキルをあげ、どんどん成長している」

防災の知識を深めるための勉強会をしたり、それぞれがボランティアの経験を通して学んだことを共有しながら、活動をつなげていった。

阪神・淡路大震災の時は1歳半だった。住んでいたマンションは、半壊。「近所の人たちがかわるがわる面倒を見てくれた」と聞いた。防災知識と、人と人とのつながりが、命を守ることを伝えたい。

東北では同世代の人たちが、東北の今を知ってもらうために頑張っていることを伝えたい。先輩たちの想いを引き継ぎながら、自分たちの代のオリジナリティを引き出していく。

1月17日の「ひょうご安全の日のつどい」。福島県産の米を使い「そばめし」の炊き出をした。様々な機会を捉えて、被災地や防災活動のことを発信していきたい。

グループ紹介

神戸大学篠山フィールドステーション

東日本大震災発生後、大学が行った学生ボランティア派遣に参加した学生たちが、学生主体の災害復興支援団体を設立。非常時に自ら先頭に立って行動する人間になろうと、2011年12月に活動を開始した。福島県南相馬市でカフェづくりや農作業の手伝いをしたり、学生向けのシンポジウムを実施して東北の現状やLANの活動を発信するなど、多彩な活動を展開している。
神戸市、姫路市、明石市、上郡町など、県内に点在するキャンパスから学生たちが集まり、人と防災未来センター東館にある「兵庫県立大学防災教育センター」を拠点に、約40名が活動する。

「LAN」の基本理念

「LAN」の基本理念

① いろいろな活動に受動的ではなく、学生が能動的に関わる団体であること。

② 東日本大震災や、阪神・淡路大震災の経験を聞いたり、肌で感じた上で、何をすべきか考えられる人材を育成すること。

③ 素晴らしい交流を何代にもわたって続けていけるように、後輩に受け継いでいくこと。

地域活動や防災イベントへの参加

地域活動や防災イベントへの参加

(神戸市垂水区舞子)

防災教育センターの森永教授が関わっていた舞子での地域活動に参加して、防災について考えてもらう機会を作る。子どもたちと防災キャンプをするなど、地域とのつながりが深まる。

(神戸市灘区琵琶町)

琵琶町の公園にある震災の慰霊碑を訪ねた学生が近隣の人に話しかけられたことがきっかけで、繋がりが生まれた。餅つきに参加したり、夏祭りに露店を出すなど、交流を続けている。(写真は琵琶町での餅つき大会)

南あわじ市 阿万海岸防潮堤壁画プロジェクト

南あわじ市 阿万海岸防潮堤壁画プロジェクト

南海トラフ地震が発生した場合、大きな被害を受けることが想定されている南あわじ市に通い、防潮壁に絵を描くことで、住民とのふれあいを深め、防災意識を高めてもらうことに努める。人と人との繋がりの強い地域での活動を通じて、声を掛け合う関係性が重要であることなど多くのことを学んだ。「住民の繋がりの強いコミュニケーションづくり」を、他の地域にも伝えていきたい。
また、訪れる人を増やしたいと、まち歩きなどを通じた観光資源の発掘や、地域おこしイベントのスタッフとして関わるなど、南あわじの魅力を発信している。

応援メッセージ

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