八多ふれあいのまちづくり協議会
神戸市北区八多町

八多地域の現状と課題

多町は緑豊かな農村地域で9つの地区からなり、長田区の約2倍の面積をもつ広い町だ。うち8つの地区は、他の多自然地域と同様に若い世代が少なく人口減少・高齢化が進んでいる。唯一、町北東端部に位置する中地区は、近年、大型商業施設や新興住宅地が立ち並び、若い世代・子どもが多い地区であるが、学校がある附物地区から約4㎞と距離がある。指定外通学を希望して町外の学校へ通学する子どもたちもいて、町内の学校の児童数は減ってきている。また、路線バスの本数も少ないため、基本的に住民の移動手段は車がメインとなり近隣の市街地へ出かける人も多く、八多町のほぼ真ん中に位置する附物地区に、なかなか若い世代や子どもが集まらず、地域の活性化に繋がっていないことが課題となっている。

もっと人が集まる地域にするために

「八多の魅力を発信し、もっと人が集う元気な八多にしなければ」という思いから、八多ふれあいのまちづくり協議会では、日々工夫を凝らし活動している。

八多ふれあいのまちづくり協議会(以下、協議会)の活動拠点は八多ふれあいセンターで、平成6年に新築したセンター本館のほか、同年に現在の大沢(おおぞう)町から移築した茅葺き屋根の古民家と平成21年に県民交流広場事業を利用し設置した「野外ステージ」を有し、毎月様々な催し物や活動が実施されている。

毎年6月頃に八多ふれあいセンターで開催されている「ほたるコンサート」では、野外ステージで地元中学生の吹奏楽部の演奏やジャズなどが披露され、すぐ近くの川では八多の豊かな自然が育てたホタルが舞う。夜8時頃から所々で見えだしたホタルを目にした親子連れからも「ホタル見つけた!」「あそこの草見てみ、光っとーの見える?」と賑やかな声が溢れていた。

また、毎年秋に行われる八多地域の文化祭や演芸発表会も、地域の人の交流の場となっている。協議会の岡田委員長は「地域の幼稚園、小学校、中学校の子ども達の作品展や年配の方の展示があったり、また、ステージでは100歳近くの方まで参加されていて、衣装を全て手作りされて臨む方も多くいますよ。振り袖など着る機会はそうないですからね。」とにこやかに話す。他にも協議会では、地域の人が関わり集まるイベントを企画・運営している。

野外ステージを使ったほたるコンサート。観客席の後ろでは地域の方が作ったご自慢の農作物販売も
野外ステージを使ったほたるコンサート。観客席の後ろでは地域の方が作ったご自慢の農作物販売も。

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