八多ふれあいのまちづくり協議会
神戸市北区八多町

八多学園プロジェクト:独自の教育「八多の幼小中 11年教育」

協議会は「八多学園プロジェクト」にも取り組んでいる。これは、家庭・地域・学校などが連携して、地域ぐるみで子どもたちを健やかに育てていく取り組みで、幼稚園・小学校・中学校が一体となり11年間で子どもを育てるという意味合いで名付けられたものだ。活動としては、地域の農業従事者と黒豆を栽培する「黒豆づくり」や、伝統的な太鼓や踊りに取り組んでいる地域の方に八多音頭を教えてもらい練習する「八多音頭を踊る会」など、八多地域でしかできない農業や芸能や文化に触れるものばかり。これらはプロジェクトとして進める前から、地域と学校が連携し地域活動・行事として行っていたものがベースとなっているという。事務局としてプロジェクトを進める八多中学校の福井教頭先生は「八多地域は子どもたちが学年や歳の差を感じずに一緒に過ごせる機会が多いことが特徴だと感じています。」と八多地域の魅力を語る。「他の地域では中学生が幼稚園の子と関わる機会はそうありません。幼稚園から中学校まで施設が隣接しているだけでなく、時間を設けて11学年が活動を共にしている地域は少ないのではないかと思います。この地域は地域活動・イベントも多く、年長の子が年少の子をサポートする関係づくりが普段からできていますし、地域の方とも積極的に挨拶やお話ができる。八多地域の行事も含め、プロジェクトでもそういう場を提供できているのかなと感じます。」

このほか、平成19年から子どもたちと地域の人が顔見知りになることを目的に「ふれあいタイム」を実施。自治会、婦人会、明寿会、民生委員などが学期ごとに1回、学校の授業終了後の放課後40分を使って、地元の昔話や、農業の話、ゲームなどを行っている。 これらの徹底した子どもたちとの関わりにより、「地域一体となって子どもたちを育てる」の考えを見事に実践している。

八多学園プロジェクトの農園「八多っ子農園」。子どもたちが植えた黒豆がどの畝でも育ち始めている。
八多学園プロジェクトの農園「八多っ子農園」。子どもたちが植えた黒豆がどの畝でも育ち始めている。

地域の話をまとめた「八多の民話」。地域の方がまとめられていたものを協議会が本にすることを提案し、冊子と絵本を作成した。冊子は地域の子どもたちに小学校入学時に配布し、絵本は図書館に寄贈している。
地域の話をまとめた「八多の民話」。地域の方がまとめられていたものを協議会が本にすることを提案し、冊子と絵本を作成した。冊子は地域の子どもたちに小学校入学時に配布し、絵本は図書館に寄贈している。

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