はりまのちっちゃな台所 サポート委員会
加西市

夢物語!? 高校生がレストランをつくる!

商店や町家が並ぶ静かな路地の一角。
木のオブジェに迎えられる店内は、ふんだんに使われた木のぬくもりが心地良く、子育て中のママや家族連れなど、年配者から赤ちゃんまで、様々な人がおいしい料理とくつろぎを求めて訪れている。

「高校生がレストランの開業をプロデュースする!?」
委員会の委員長を務める高橋幸生さんは、当初戸惑いを隠せなかった。

「市役所の当時の担当者から話を聞いたときは、夢物語のようでした。店舗のコンセプトやレイアウトの考案から、メニュー開発、経営者の選考まで、高校生が中心になって行うなんて『そんなん無理やろ』と思ったんです。」

しかし同時に、高校生たちの挑戦を応援する市民団体は素敵だと感じた高橋さん。
生徒たちの役に立ちたいという想いから、頼まれるまま委員長を引き受けた。

「取組の内容をSNSに投稿すると、いろいろな人が『応援するよ』と拡散してくれたり、口コミで拡げてくれました。最終的には市内をはじめ県外まで、委員会メンバーの数が20人に達しました。」

こうして、市民団体「はりまのちっちゃな台所サポート委員会」が動き出した。

 

はりまのちっちゃな台所

商店や町家が並ぶ静かな路地の一角にある「はりまのちっちゃな台所」

私たちのまちを、私たちで元気にしたい!

「きっかけは、自分たちの地域を元気にしたいという生徒たちの想いでした。」
と語るのは、プロジェクトの指導に携わる播磨農高・瀨村達朗(せむらたつろう)先生だ。

「まちの中心である北条地区の旧市街地が、空き店舗の増加により活気を失っていること。子育て世代の女性がゆっくり集まる場がないこと。2つの課題に取り組もうということになりました。そのために旧市街地の空き店舗を活用して、地域活性化の拠点となる飲食店のオープンを目指すことにしたのです。飲食店であれば、本校の強みである農業を活かすことができますから。」

その頃、播磨農高では神戸大学大学院食資源教育研究センターが開発した新品種のジャガイモ「はりまる」を使い、市内のレストランと共にメニュー開発に取り組んでいた。そのノウハウを活かしたレストランの開業プロデュースという事業計画を、立ち上げることになったのだ。

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