はりまのちっちゃな台所 サポート委員会
加西市

そっと差し伸べ続けたサポートの手

委員会のサポートは、高校生たちを「リノベーション」「メニュー開発」「コンセプトづくり」の3グループに分け、それぞれのワークショップを開くことから始まった。

 

3グループのワークショップ

「リノベーション」「メニュー開発」「コンセプトづくり」の3グループで、
ワークショップを開くことから始まった。

 

リノベーショングループでは、加西市出身の一級建築士による講義や、有限会社小田製材所の協力による店舗レイアウトを考えるワークショップをはじめ、旧市街地で行われていた空き店舗のリノベーション現場の見学等に取り組んだ。

 

リノベーショングループ

加西市出身の一級建築士による講義や、ワークショップ、リノベーション現場の見学等にも
積極的に取り組んだ。

 

メニュー開発グループは、「自分たちで育てている野菜を使いたい」との想いのもと、飲食店オーナーと一緒に試作や試食を繰り返し、イベントや学校祭で販売しながら手応えをつかんでいった。

またコンセプトづくりのグループは、「人心地(ひとごこち)〜人:地域(加西市)との共生、心:女性や若者との共感、地:地域(播磨)の食材を活かした共創〜」というコンセプトを考えた。

「すべてを決めるのは生徒たちという基本姿勢で、その都度、必要な支援として、メンバーそれぞれが自分の専門分野に関するサポートを行っていきました。生徒たちや、先生方、市の担当者、そして委員会のメンバー同士が、意思疎通を丁寧に図りながら取り組めたので良かったと思います。」と委員長の高橋さんは振り返る。

新聞や市の広報、口コミなどを利用して募った店舗オーナーも、生徒たちが中心となり面接した結果、委員会メンバー深田美香さんに決まり、プロジェクトは順調に進んでいくかに見えた。
ところが、肝心の店舗がなかなか決まらない。高橋さんでさえ、一時は開業をあきらめそうになる中、地元の区長会のサポートのおかげで道が開けることになった。

お金がない! クラウドファンディングへの挑戦

しかし、ここで新たな問題が発生。決まった店舗は計画していた面積の3倍もの広さに加えキッチン設備もなく、資金不足に直面したのだ。

そんな中、「クラウドファンディング(*)に取り組みたい」という声が、生徒たちから上がった。高橋さんたちは、生徒の自主性を大切にしようと勉強会などで支援。目標金額200万円、平成30年11月1日から12月31日までの挑戦を決めた。

「委員会が協力できることは、知人への声かけやSNSでの発信程度。目標額の達成を天に祈るのみでした。」
生徒たちは募集チラシの配布やラジオ出演などで支援を呼びかけた。

「校外へのアピールに加え、これまでプロジェクトに関わっていなかった教師や生徒たちへの働きかけも積極的に行うこととなり、プロジェクトが広く知られる契機となりました。」と瀨村先生。
終わってみれば、187人の支援を受け、目標金額を上回る235万4千円の資金を集めることに成功したのだった。

それから半年、迎えた令和元年6月27日。「はりまのちっちゃな台所」は、本格オープンを迎えた。

*クラウドファンディング:主にインターネットを通して不特定多数の人々に支援を募り、プロジェクトなどへの資金を集める仕組み

 

クラウドファンディングへの挑戦

生徒たちは募集チラシの配布やラジオ出演などで支援を 呼びかけた。

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