はりまのちっちゃな台所 サポート委員会
加西市

オープンで味わった、交流の温かさと
新たな決意

オープンに当たり、高校生たちによる野菜の店頭販売が行われた。参加したのは、平成31年4月からプロジェクトに加わった新メンバーの2年生たち。

「高校でとれたじゃがいも、にんにく、きゅうり、たまねぎなどの農産物を並べました。『播農の野菜はどれや?』ってお客さんが聞いてくれて。自分たちでつくっている蕎麦や野菜を、地域の人に食べてもらえたらうれしい。」
そう話すのは疋田帆望果(ひきたほのか)さん。
一緒に販売に立った髙智和(こうちやまと)さんは「『全部学校から運んで来たん? えらいなあ』って話しかけてもらって、地元の人たちとコミュニケーションができたのがうれしかった。」と話す。

「プロジェクトに関わった3年生や卒業生たちをはじめ、『定期テストが終わってやっと来ることができた』と、高校から3キロメートルもの距離を歩いてやってきた生徒もいて、本当にうれしかったです。」とオーナーの深田さんは話す。

店では播磨農高産を中心とした地元の野菜を使いながら、一品一品手づくりにこだわっている。

「週一回、京都の蕎麦屋へ出汁の取り方から習いに通いました。将来は蕎麦カフェとして、若い子育てママたちに選んでもらえるよう、蕎麦の新しい食べ方も提案したい。」と深田さん。

疋田さんや髙智さんと一緒に取り組んでいる小寺亮輔(こでらりょうすけ)さんも、「播農生が『お腹がすいたから、はりまのちっちゃな台所に行こうぜ』って、みんなに来てもらえるようにもっと盛り上げたい。そのためには僕たちが発信源となって、小さなことからでも携わっていけるよう、これからも頑張ります。」と目標を語った。

委員会、高校生、行政が一つになって叶えたレストラン。
3年間、丁寧に育み続けたプロジェクトは、生徒たちの大きな成長の機会となっていた。

高校生たちの成長に、大人の心が震えた!

「私たちは、生徒自身が考え、相談し、決定することを目指してきました。生徒たちは壁にぶつかるたびに精神的に強くなり、だんだん凛として来るんです。」

高橋さんには忘れられない出来事があった。
「高校生がクラウドファンディングにかかわり、レストランづくりの資金の一部を集めることを、疑問視する声があったんです。
その時、生徒たちは『ぼくたちが自主的にお願いをしてやろうとしていることを、大人たちが受け入れ、協力してくれることに感謝しています。』と言いました。
子どもたちがどれだけの想いを込めていたのかを知り、胸が熱くなりました。
子どもたちは、生きる力をちゃんと持っています。私たち大人は、それを導いてあげるだけでいいのだと教えられました。」

高橋さんたちを感激させた、子どもたちの変化。その成長ぶりは地元地域にも、伝わっていた。

 

プレオープン

オープンに当たり、高校生たちによる野菜の店頭販売が行われた。

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