真野地区まちづくり推進会
神戸市長田区

企業との絆がまちを救った!

震災では、長田区のいたるところで火の手が上がり、4,759棟が全焼する被害となった。
しかし真野地区では住民たちが自らの手で消火し、延焼を食い止めることができた。
その大きな力になったのが地元企業だった。
自衛消防隊として住民たちと力を合わせて消火にあたったことで、大きな火災から免れた。

「40年前、住宅と企業が共存できるまちにしようという目標を掲げ、小さな町工場も大きな企業も自治会の一会員として、丁寧に付き合う努力を重ねてきました。そうした私たちの自治会活動を信頼していただいた結果だと思っています。」と、伊藤鉄夫副代表は話す。

震災後、企業と住民の距離は一層近くなり、住民たちが主催するイベントに地元企業が参加したり、企業が主催するイベントに住民を招待するなど交流が続いている。
こうした震災の教訓や復興の経験を発信し、次の世代へ継承する場として取組んでいるのが防災活動だ。

 

ふれあい寒もちつき

毎年2月に行われる「ふれあい寒もちつき」には、
たくさんの住民や児童が参加する。

 

総合防災訓練

3月に行われる各コミュニティの連携による総合防災訓練。
真野地区では、企業と住民が一緒になって訓練に取り組む。

防災活動を通して伝える地域防災の大切さ

真野地区では、1月17日には地元企業三ツ星ベルト株式会社が、3月には各コミュニティの連携による総合防災訓練を実施。
企業と住民が一緒になって消火・放水・救護・炊き出しや、要援護者の避難誘導訓練などに取り組む。
一方、小学生たちは「地域で学ぶ、地域を学ぶ、地域から学ぶ」のスローガンのもと、防災教育や防災避難訓練の他、震災学習の一環として「1.17震災祈念集会」に住民・企業と共に参加する。

さらに、地域防災を学ぶイベントも企画。例えば、青少年協議会が主催する「マノウィン」と名付けたハロウィンイベント。
小学生たちが仮装して地区内の子ども110番の家をまわり、お菓子をもらうというもの。
いざという時助けを求められる場所を、遊びながら頭に入れることができる。

「毎年、推進会に相談しながら企画しています。4回目の今年は、こども110番の家に実際に助けを求める訓練を行いました。
毎年、店舗のみなさんは快く協力してくださり、企業はお菓子を提供してくださいます。子どもたちの安心・安全をみんなが一緒に見守る地域なんです。」と伊藤ゆかりさん。

子どもたちだけでなく、保護者にも震災を知らない世代が増え、新しく建てられた住宅には初めて真野に暮らす住民も現れ始めた。
地域防災の新たな課題として据えるのは、次の世代へ震災と復興を語り継ぐことだ。

マノウィン

青少年協議会が主催する「マノウィン」。仮装した小学生が、
地区内の子ども110番の家をまわり、お菓子をもらう。
楽しみながら地域防災を学ぶことができる。

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