NPO 法人上山高原エコミュージアム
新温泉町奥八田地区

自然体験と特産品で奥八田をPR

平成18年、統廃合された八田中学校の校舎跡をリニューアルし、エコミュージアムの活動拠点「上山高原ふるさと館(以下、ふるさと館)」がオープン。
木工づくりなどの体験教室の開催、蝶やカブトムシ、ブナの実などの標本展示、特産品販売などに活用されている。

 

活動拠点の「上山高原ふるさと館」

活動拠点の「上山高原ふるさと館」


中でも人気を集めているのが、地元会員と一緒にブナ苗の植樹や下草刈りを体験する「自然再生作業」や、地元会員によるガイドのもと自然散策を楽しむ「自然体験プログラム」、山や高原の保全活動を間近で見学できる「上山高原の山焼き」や楽しいイベントが満載の「エコフェスタ」だ。
例えば、令和元年に開催した「上山高原の山焼き」では、地元会員によって山に放たれた火が飛び火しないよう見守る活動を、90人もの参加者が体験した。また「エコフェスタ」にも2日間でのべ90人が訪れ、自然観察やゲーム、昼食・夕食の食事会を中心に地元の人々との交流を深めた。
「京阪神などの都市部から地区を訪れる人が増えています。ホームページでの発信を中心に、会員(*)の方々へ年4回ニュースレターを発行して行事予定をお知らせしていますが、もっとたくさんの人に足を運んでほしい。」と馬場さんは話す。
こうした人気ぶりは、新型コロナウイルス感染拡大防止対策としてふるさと館を休館していた期間中も衰えず、山歩きや滝巡り、キャンプなど、上山高原の自然を満喫する人が増え、地域をPRする機会になった。

 

地元会員によって山に放たれた火が飛び火しないよう参加者たちが活動を見守る「上山高原の山焼き」

地元会員によって山に放たれた火が飛び火しないよう参加者たちが活動を見守る「上山高原の山焼き」。


一方、活動開始以来、地域を挙げて取り組んでいるのが特産品開発だ。サテライト部会の女性たちを中心に、干し芋やかきもち、高原で間伐されたナラの木で育てたシイタケなどの生産・販売に力を入れ、毎月2回ふれあい館で開く朝市がにぎわいを見せている。
特に今、力を入れているのがカヤづくり。草原のススキを刈って乾燥させ、京阪神のかやぶき職人へ販売している。
初年度の平成28年は、1束の周囲が60㎝のカヤを100束販売。年を追うごとに好評を博し、令和元年には1,200束を販売するまでになった。 「職人さんたちからも、質の高い“べっぴんさん”のカヤだとお墨付きをいただいています。」と笑う植田さん。
こうして都市部との交流が増えるにつれ、地域の中にも少しずつ変化が表れ始めていた。

*上山高原エコミュージアム会員:自然保全・復元活動や自然体験プログラムなどにおいて、共に活動に取り組んだり、イベント情報の提供を希望する地域内外の入会者を募っている

1 2 3 4 5