NPO法人あぼしまちコミュニケーション
姫路市網干区

地域内から地域外へ、コミュニケーションの場を拡げたい

今年はコロナ禍により、イベントや会合が中止や延期を余儀なくされている。
長澤さんは「例えば、一斉清掃はまちを美しくするだけではなく、地域住民のコミュニケーションの役割を果たします。そういう機会が失われることで、人離れを起こさないか、このまま地域活動が衰退してしまわないか心配です。」と不安を口にする。「培ってきた住民同士のつながりや絆が薄れることのないよう、みんなが気軽に参加でき、自治会内を活性化させる催しを開きたい」と言う。
その先で目指すのは、網干地域を地域外から人が集まるまちに育てることだ。

 

ボランティアガイドが網干地域の史跡を案内する「あぼしまちあるき」

ボランティアガイドが網干地域の史跡を案内する「あぼしまちあるき」


「『ワンあぼしプロジェクト』の名のもと、網干地域の情報を発信する方法を模索中です。地域のホームページを立ち上げて、最新情報をチェックできる仕組みをつくろうとしています。
例えば、70以上ある神社仏閣に協力してもらい、大茶会や仏像の写真など、他地域にはない網干ならではの魅力に特化した情報を発信していきたい。
最新情報の発信拠点として交流館を育てることが、地域外との交流に必要なことだと思っています。」と利根さん。
また、新たな交流機会を創出するヒントも生まれている。網干出身の大学院生が卒業論文の研究テーマに網干のまちづくりを選び、市の協力のもと網干の地域資源の発掘と揖保川流域のネットワーク形成に取り組んだのだ。
「網干の歴史や地域資源について、改めて知る機会になりました。」と勢川さん。
研究成果は、地元住民をはじめ神社の宮司や教師など約60人が参加した発表会で報告され、好評を得た。 「太子、龍野、山崎、宍粟といった揖保川流域の縦につながるエリアを一本の道と捉え、ストーリーを作れたらいいなと思っているんです。
それらのエリアが力を合わせ、観光誘致につなげる企画を考えられたら。」と丸喜さんも期待を寄せる。 こうした様々な企画もアイデアも、みんなが集える場所として交流館が存在していることで生まれるという勢川さん。
「かつて網干は、近隣からみんなが集まってくる場所でした。今は他地域に大手商業施設ができ、人の流れが移りつつあります。だからこそ私たちは、網干はいいところだと発信しなくてはいけない。網干に住んでいてよかったと、地元の人たちに思ってもらいたい。その中心的な存在が交流館です。 会合ができる、発表の場にもなる、買い物だってできる。これからも、ここにしかないものを開発し、地域内はもちろん地域外からも人が集まりたくなる場所に育てたい。」
そう語る勢川さんをはじめ、あぼしまちコミュニケーションを支える人々には、ある共通する想いがあった。

 

ごみ処理施設の過程を見学する子どもたち

ごみ処理施設の過程を見学する子どもたち


1 2 3 4 5