NPO法人あぼしまちコミュニケーション
姫路市網干区

「網干はひとつ」交流館が育んだ地域力の 継承を目指して

「人のために動く」 丸喜さんは、あぼしまちコミュニケーションの原動力をそう表現する。 「たくさんの壁にぶつかってきた中で、営利を目的に動くとうまく運ばないことや、地域のみんなのために動くとスムーズにいくことを、身を持って知りました。
住民が転勤や引っ越しなどで定着しないため、自治会による地域自治が難しい地域も増えつつある今、『網干のような地域がまだあるのか』と驚かれることもしばしばです。今後も地域のよりどころになれるよう、力をつけておかなくてはいけないと思っています。」 そのためにも、みんなが喜ぶことを提供し、気持ちをひとつにする大切さを伝え続けることが必要だという長澤さん。
「活動を続けていて一番うれしいのは、イベントに多くの人が集まってくれること。みんなが喜ぶって、シンプルですがとても大切です。事業を続ける醍醐味であり、地域の活性化につながっていくものですから。」
勢川さんも「地域のみんなが集まる機会を少しでも多くつくり、足を運んでもらおう。そんな想いで工夫を重ねてきました。それが、これからの地域自治を担うNPO法人としての、あぼしまちコミュニケーションの使命です。」と力強く言い切る。
「網干はひとつ」「地域のために」 あぼしまち交流館の誕生をきっかけに、地域に生まれた二つの想いを大切にしながら、あぼしまちコミュニケーションは網干のまちと共に元気を育んでいく。

 

(取材日 令和2年9月15日)

NPO法人あぼしまちコミュニケーション活動ポイント

  1. 自治会母体ならではの地元ネットワーク力を活かし、自治会と市・県との コーディネーターとして地域自治事業に主体的に取り組んでいる。
  2. 活動場所である「あぼしまち交流館」を網干地域のシンボルとして位置づけ、 交流および情報発信拠点として活用・育成している。
  3. 地元密着という得意分野を生かして、施設管理のノウハウを持つ地元企業と共同で地域の 施設の指定管理を受託し、活動資金を調達するなど、積極的に団体運営を行っている。

NPO法人あぼしまちコミュニケーションへの想い
「網干のいいところ」

勢川 正澄さん

NPO法人 あぼしまちコミュニケーション理事長
勢川 正澄さん

かつて知人の市議会議員の方が、地域課題を解消し住民の要望をかなえることで、地域を良くしてこられた様子を間近で見ていました。「地域の役に立ちたい」「恩返しがしたい」という想いが芽生えた頃、自治会役員に選ばれ、活動を開始しました。人は誰でも、与えられた役割があるのだと思います。少しでも地域の人に喜んでもらえるよう、後継者の育成を視野に入れながらこれからも取り組んでいきます。

利根 康広さん

NPO法人 あぼしまちコミュニケーション 副理事長
利根 康広さん

人は誰かに求められれば、頑張れるものです。できる人が、できることをする。それが地域に暮らす者としての責任だと思い、活動に携わっています。自治会がNPO法人を立ち上げるという先例もない中、組織をつくり上げた先人の知恵と挑戦には、敬意と感謝しかありません。さらに10年以上もの間、NPO法人と自治会が力を合わせて活動を続けてきたことは、この地域の誇りです。あぼしまちコミュニケーションを、網干地域全体で永久に守っていくことが、この地域が元気であり続けるための基になると思っています。

長澤 守さん

NPO法人 あぼしまちコミュニケーション 理事
長澤 守さん

新型コロナウイルスによる活動自粛の影響を受けたことで、これからますます地域を元気にする活動が求められます。事業を企画し参加者を集めることの大変さを実感している中、さらなる工夫とアイデアが必要です。そのための最も大切な役割を担っているのが、あぼしまちコミュニケーションです。地域みんなのために、いかに網干のまちを盛り上げていくか、これからが本当に必要とされると思っています。

丸喜 法之さん

NPO法人 あぼしまちコミュニケーション 事務局長
丸喜 法之さん

法人設立時には自治会をはじめ関係諸団体の団結力により、交流館建設や、資金調達のための市施設の指定管理受託などが実現できました。それらをもっと喜んでいただけるようアレンジし、地域の皆さんに提供する手腕が今後は求められます。特に地元ならではの商品開発に力を入れたいですね。11年目を迎え、「NPO法人は企業である」という意識が大切だと改めて感じます。地元企業との連携強化や、後継者づくりも含めた組織力をつけていきたいと思っています。

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