丹波ハピネスマーケット実行委員会
丹波市

続々とファンが生まれる、
こだわりの食と手仕事のストーリー

「ハピネスが丹波地域に定着した背景には、実行委員会が大切に守り続ける3つの約束がある。
一つ目は、実行委員と事務局で、役割を明確に分けていることだ。実行委員会に加わった市内のPR会社が、企画・広報・運営といった事務局業務を担当し、実行委員は地元との調整やマーケットへの出店に徹している。

「地元の商店は日頃の商売だけでも大変です。それぞれが無理をせずに取り組める役割を分担したことが、ハピネスを継続できている最大の理由です。」と言う梅垣さん。竹内さんも「事務局が出店者の管理や、広報のプロとしてSNSで発信してくれるのでありがたい。」と話す。
約束の二つ目は、毎月1回必ず開催すること。「毎月ではなく、数カ月おきに開きたいと思ったこともありました。でも、お客さんを呼び続けるためには、毎月第二土曜日にここへ来たら、マーケットが開いていることを定着させる必要がありました。」と梅垣さん。

「アドバイザーから、『ハピネスはイベントじゃない。ここで出店者を育て、自分の店を持つための顧客づくりをしてもらうために、定期開催を続けなくてはいけない』と言われました。」と竹内さんも振り返る。 そして、実行委員たちが声を揃えて「最も大切な約束」と話すのが、マーケットに呼びたいお客様像を想定すること、さらにそのお客様が来たくなるような店舗の基準をつくり、出店者を選定することだ。
「こだわりの食材や丁寧な手仕事を商いにしているお店とつながりたい女性に向けて、彼女たちが丹波で楽しむための刺激を与えるマーケットにしよう。お客さんたちが『また来たい』と思えるような魅力のある雑貨ショップや、仕入れ・生産・加工・販売のいずれかで丹波地域に関わりのある、おいしいものを提供するお店を呼ぼう。そんな基準を設けました。」

しかし、最初は実行委員の間でも葛藤が起こった。
「出店者の確保が大変だった当初は、足りない出店ブースを埋めるために、理想としている店舗とは異なる雰囲気の出店者も呼ぼうとしたんです。その時『それは絶対にしてはいけない。想定した来場者が求める店とは異なるカラーの店が並んでは、マーケットの雰囲気が変わってしまいお客さんが来なくなる。お客さんが来ないと、出店者も集まらなくなってしまう』と、アドバイザーに指導されました。」と梅垣さんは言う。

吉田さんも「二年目くらいが転機だった」と振り返る。 「最初はコンセプトの意味を理解しないまま出店者を募っていたので、マーケットの趣旨からズレていったんです。そこで自分たちがつくった店舗基準にそって見直しをし、いくつかの店舗には辞退していただきました。申し訳なくて辛かったですね。」 コンセプトを守り運営を続けていくうちに、実行委員の想いに賛同する店が自然に集まるようになり、出店者のファンもどんどん生まれていった結果、開業をかなえる出店者が現れ始めた。

 

ベーカリーショップ

実行委員会の代表 吉田さんのベーカリーショップも出店


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