NPO 法人More 繁盛
宍粟市一宮町繁盛地区

地域の「内」と「外」が手を取り合い
「おもしろき、繁盛をもっとおもしろく」

「繁盛地区には、地元の人と地域の外から入ってきた人との垣根がありません。地元の人だけでは新しい情報が入ってこないし、外から来た人ばかりでは地元との調整がうまくいきません。様々な人が一緒に活動できるのが繁盛地区のいいところです。」と石本さん。
一方、梶浦さんは「石本君の話を聞いたり、すぐに行動に移す活動ぶりを見ていると、私たちのような年配者が前に出て地域おこしに取り組むのは、時代遅れだと結論を出しました。第一線から退き、若い人たちに進む方向を託して見守ることにしたんです。

 

ひょうたんランプづくり

外国人の方々も繁盛地区でひょうたんランプづくりを体験


 

ワークショップ

神戸でもひょうたんランプづくりのワークショップを開催


私たち世代の役目は、若い人たちと地域住民とのパイプ役としてバックアップすることです。」と話す。
その石本さんが活動に取り組む上で心がけているのは、まず自分が行動することだと言います。
「米作りも自分から率先して取り組んでいます。人に動いてもらうには、まず自分が動いている姿を見てもらうことがいちばん大切です。地域の外から来た人を受け入れない地域も多い中、繁盛地区のように任せてもらえるのは、他の地域にはない大変有利な点。あとはやるだけです。」
そんな様子に中尾さんは「地元の人間でもなかなか米作りに携わろうとしないのに、『石本さん、ほんまに田んぼ作業をしよってんや』と思いました。行動力を見ていると、誰かがしてくれるんじゃないかと思っている自分たちの姿勢を考えさせられます。こうした活動に取り組む人の想いを、地域の人につなぐ役目を果たさなくてはいけないと思っています。」と微笑んだ。
「地域のために何かしなくてはという想いは、それぞれの人にありました。でもそれは、地元の人間が考えるべきことだと思い込んでいたんです。外から新しい風が吹いたことで、みんなで取り組めるものを手にすることができました。」と米田さんも喜ぶ。
「地域住民のよりどころとして、また地域外の人が立ち寄る拠点として、ゲストハウスを中心に地域がどんどんいろいろな人でにぎわうのが夢。」と語った梶浦さん。これからも目指すのは、“おもしろい”繁盛だ。

(取材日 令和2年12月5日)

NPO法人More繁盛の活動ポイント

  1. 地域の中にあるものを特産品や活動拠点として活かすことで、 地域住民が自分たちの地域に想いをいたすきっかけを生み出している。
  2. 地域の外から参加する人を積極的に受け入れることで、 発想と活動の幅を広げている。
  3. 若者たちの発想力と行動力を尊重し、年配者が地域の中のパイプ役として見守りに 徹することで、活発な活動が生まれている。

NPO法人More繁盛のここが好き
「繁盛地区のいいところ」

米田 正富さん

NPO法人More繁盛 理事長
米田 正富さん

外から吹いた新しい風のおかげで、夢がたくさんできました。例えば、コミュニティバスの代わりにタイの町を走る自動車「トゥクトゥク」の導入もその一つ。買い物難民や病院難民を生まない「足」としてだけでなく、地区の話題づくりにも一役買います。外から吹いた新しい風は、新たな発想の楽しさも教えてくれています。

梶浦 廣人さん

NPO法人More繁盛 副理事長
梶浦 廣人さん

「やっとここまで来た。」 それが今の素直な気持ちです。新たな事業を考える時、石橋を叩いても渡ろうとせず、すぐに結論を出せないのが我々世代。活動は若い人に託し、どんな地域がつくられていくのか、陰でサポートを続けながら一緒にワクワクしたいと思っています。個人的には、親父バンドをつくることが目下の目標です。

福原 祥雄さん

NPO法人More繁盛 事務局長
福原 祥雄さん

「繁盛の米はおいしい」と言われたことをきっかけに、挑戦し始めた減農薬栽培。時を同じくして、More繁盛の「田んぼチーム」として声がかかり、繁盛米づくりに携わっています。若い人たちの意気込みに背中を押されて参加しましたが、今ではこの地域がどう変わっていくのか、どう盛り上げていこうか楽しみになっています。

石本 泰之さん

NPO法人More繁盛 理事
石本 泰之さん

繁盛地区のいちばんの強みは、お願いをするとみんながすぐに集まって、気持ちよく手を貸してくれる人情味の厚さ。このボランティア精神を大切に守るためにも、また自分たちの地区を守りたいという想いをみんなが持ち続けるためにも、次の次の世代まで地域活動を続けていくための基盤をつくらなくてはと感じています。

中尾 美恵子さん

NPO法人More繁盛 理事
中尾 美恵子さん

自分の地元に役立てることが少しでもあるならと、メンバーに加えていただきました。同じ世代や同じ考え方の人としか付き合う機会のなかった私が、More繁盛に関わらせていただいたことで、考え方に幅が生まれ、狭かった視野も少し広がった気がします。「おむすび食堂」は特に好きなイベント。地域の人にもっと来てほしいです。

高品 長治さん

NPO法人More繁盛 社員
高品 長治さん

消滅可能性都市に挙げられている地区ですが、いいところはたくさんあります。人も地域も持っているいいところを活かせるならやってみたいと思って参加しました。地域の外から来てくれた人には、熱意を感じるんです。提案してもらう計画をさらに充実したものにするために、いい意味でのブレーキ役にもなりたいと思っています。

田中 栄次さん

NPO法人More繁盛 社員
田中 栄次さん

若い頃から商売に興味を持ちながら、なかなか踏み切れませんでした。思い切った行動力のある人には、ついていきたいと思えます。繁盛地区の地域づくりも、みんなの心の隅には「何かしたい」という気持ちがあったはず。一歩を踏み出すことができてよかったと思います。テレビ番組に採り上げられるような成功事例になることが目標です。

西村 昌三さん

NPO法人More繁盛 社員
西村 昌三さん

繁盛地区で米を作っている専業農家です。地域おこし協力隊員との出会いをきっかけに、緑米(古代米)や減農薬米、無農薬米の栽培にも取り組み始めました。今の悩みは農業の後継者がいないことです。More繁盛の活動はとても楽しいので、米作りを通じて一緒に繁盛地区を元気にしようという人に出会いたいと思っています。

太田  卓さん

宍粟市 集落支援員
太田  卓さん

地元に何かを還元できる活動に加わりたかったんです。いろいろな人と一緒の方ができることも広がると思いました。若者と高齢者をつなぎ、地域内外のあらゆる人を巻き込んで楽しい活動をするために、世代間の仲介役として大切にしたいのは肯定も否定もせず話を聴くこと。そこから自分にできることが見えてくると思っています。

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