しんぐうNext
たつの市新宮町

まちを変えたいなら、自分たちで声を上げよう

新宮町ににぎわいを取り戻したい人。子どもがイキイキ活動できる場をつくりたい人。イベントの企画立案を楽しみたい人。まちの課題を見つけ地域づくりに活かしたい人。
「活動する目的がそれぞれ異なる、ちょっと変わった集まりです。」と笑う会長の石井靖敏さん。一人ひとりが思い描く夢を楽しみながら実現するグループ、それがしんぐうNextだ。
立上げのきっかけは平成27年、石井さんがたつの市商工会のメンバーとして「たつの市まち未来創生戦略(*)」の策定に関わる会議に参加したことだった。そこで石井さんは、まちを活性化するためのアイデアを持つ人が大勢いることに初めて気づき、驚いたという。
「新宮町をああしたほうがいい、こうしたほうがいいと、商工会のメンバーたちと語り合うだけで、実現できない状況が何年も続きモヤモヤしていた。」という石井さん。
知人の市役所職員・八木晴紀さんに声をかけ、翌年、まちの未来を市に提言する事業「たつの次世代創生塾」が実現。たつの市の活性化につながるアイデアを多くの参加者たちと共に語り合うことで、まちが目指す未来の姿を市民が提案し、行政と共に地域をつくる活動の原型に触れることができたと話す。
一方、副会長の長澤直人さんは、1市3町の合併(*)後、新宮町だけが取り残されたように感じていた。
「お祭りも開催されなくなり、かつてのにぎわいや関わり合い、まちの特色が減ってしまったと感じていました。自分たちで声を上げなくちゃいけないと思っていました。」
「行政だけに頼らず、市民の力でまちの未来をつくっていこう。」
目標を掲げた石井さんたちは、NPO法人生涯学習サポート兵庫(*)の支援の元、活動内容を考えたり、チラシやSNSの活用を学んだりする一方で、地域の団体や自治体の担当課に足を運んではしんぐうNextの説明を行い、認知度を上げる努力を続けた。
こうして一年間の準備を重ね、初めて開催したイベントのチラシには、補足として、グループの説明を書き加えた。
「いつの日か、しんぐうNextという名前を目にしただけで活動の趣旨を理解され、参加者や関係者が集まってくれる団体になろう。」
そんな願いと共に、活動がスタートした。

 

*たつの市まち未来創生戦略:急速な少子高齢化の進展と人口減少に対応し、地方創生を推進するため、平成27年にたつの市が「まち・ひと・しごと創生法」に基づいて策定した、5か年の目標や基本的方向、具体的な施策をまとめたもの。

 

*1市3町の合併:平成17年10月1日に龍野市、揖保郡新宮町・揖保川町・御津町が合併し、たつの市が誕生した。

 

*NPO法人生涯学習サポート兵庫:体験活動やワークショップの専門家たちが講師やコーディネーターとなり、生涯学習や子育て、地域福祉活動をサポートする、姫路市飾磨区にあるNPO法人。

 

平成27年に行われた「たつの市まち未来創生戦略」

しんぐうNextを立ち上げるきっかけになった会議


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