兵庫県立赤穂高等学校兵庫県赤穂市

市民ミュージカル「劇団アルティスタ」
代表 山村美知さん

音楽をはじめたきっかけ

「音楽は工夫をするだけで誰もが楽しめる生き甲斐になる。」 
 赤穂高校の卒業生である、山村さんはこう気づいたことがきっかけで音楽の道に進んだ。「あなたにとって音楽とは何ですか?」と尋ねると、「生活のすべてです!」と言うくらい山村さんは音楽が大好きな方だ。ミュージカルの先生に、ピアノの先生に、伴奏者に、音楽療法士に、と毎日大忙しの山村さんは「音楽が好き」という気持ちで毎日を走り続けている。先程も書いたように、山村さんは音楽に関わるたくさんの仕事をされているので、その中でミュージカルについて深く掘り下げてお話を伺ってきた。

芸術家・アルティスタ

 山村さんは兵庫県赤穂市を中心に活動する市民ミュージカル「劇団アルティスタ」の代表をされている。アルティスタの名前の由来は、イタリア語で「芸術家」という意味で、「劇団員ひとりひとりが芸術家」という意味が込められている。アルティスタには年齢も性別もばらばらの9歳~50代まで幅広い年齢層の劇団員がいて、その中には赤穂高校の生徒も3人所属している。だが、アルティスタでは年齢は関係なく、子どもだからといって特別扱いはしない。子どもも大人も関係ないからこそ、子どもが大人にズバズバアドバイスを言え、全員が対等な関係で一人の役者としてお芝居をしている。山村さんはそこで一番大切なことは「人とのコミュニケーション」、「その世界に入り込むこと」、「そして何よりもこの舞台を成功させたい」という強い気持ちだとおっしゃっていた。そのため、劇団に入る前は、大人しくて自己表現が苦手だった人も、劇団を通してみるみる成長していき、伸び伸びと自己表現ができるようになっている。

山村さんの軌跡

 劇団アルティスタ設立のきっかけは、音楽大学卒業後、中学生の時に〜→中学からの親友に再会して「音大で勉強したことを活かして、地元赤穂で本格的なミュージカル舞台を自分たちで創ろう」と意気投合したことだった。最初は思い通りにいかないことも多く、大変だったが、「家族をはじめ周りのたくさんの方に助けられて、支えてもらって今がある」と、とても強くおっしゃっていた。アルティスタは数年に一度、大きな公演を行っているが、同じ物語の劇を何度やっても、その都度のメンバーや、時代の流れ、環境によって全く同じものにならず毎回新しい発見があり、とても面白いのだそう。
 そもそも山村さんが音楽の道に進んだきっかけは、中学生の頃に遡る。中学校に来た教育実習生のとても綺麗な歌声を聴いたときにとても感動し、憧れ音楽、の道に進みたいと思った。また、大学受験の際には、憧れの志望校である音楽大学に進学するため、努力を重ね、憧れの志望校である音楽大学に進学するため努力を重ね、毎日10時間を目標にピアノの前に座り続けたという努力家の山村さんの座右の銘は「継続は力なり」。

「継続は力なり」〜高校生へのメッセージ〜

 「まずは続けることが力になる。高校生に伝えたいのは努力を惜しまないということ。高校生の時に努力を惜しまずに何事にも挑戦してほしい。」山村さんは昔からいろんなことに興味を持っていた。普通、音楽の道に進む人は幼少期からその道一筋に必死に練習している。だが、小学生の時には少女バレーをやっており、突き指をしてピアノの先生に怒られたこともあった。それでも 伸び伸びと その時々に興味を持ったものに夢中になって過ごしてきた。そうこうしていると「音楽の道に進みたい」と決意したときには、音楽の道に進む人の中ではもう遅い時期になってしまっていた。するとピアノの先生に「音楽の道に進みたいならピアノを1日10時間練習しなさい」と言われ、普通の人なら諦めるところを「10時間すればいけるんだ!」と思い、ものすごく努力をした。山村さんの今があるのはその努力が実った結果だ。
 劇団においてコミュニケーション能力や表現力というのはとても大切なものだ。山村さんは高校3年生の時にアメリカで40日間ホームステイをした。アメリカでは独りぼっち。自分で自分のことを表現して伝えていかないと誰も自分のことを認めてくれないと学んだ。そこで、どんなに困難な状況でもプラスに発想を転換させることや 人とのコミュニケーションの取り方、伝え方などを学び、人間力を培った。

お話を伺って

 「人間力がついて自己表現できるようになり、今に繋がっている」と話す山村さんを見て、たくさんの努力や経験を積むことは本当に自分のためになると改めて感じた。プロピアニストになった今でも練習を怠らず、努力を重ねている山村さんの姿勢を見習おうと思う。「何もないと思って過ぎ去っていく日常を淡々と過ごすのではなく、1日1日を大切に今しかない毎日を充実させて過ごしてほしい」、「毎日の日常の中に音楽を取り入れて楽しんでほしい」という高校生の心に響くメッセージを頂いた。これから山村さんを見習い、こつこつ努力を積み重ね、今しか出来ないことを一生懸命やろうと思う。

雪の女王

 2019年1月に行われた舞台の物語は「雪の女王」で、ひとりの少女の大きな愛と勇気の物語。この物語は「永遠の愛」がテーマだが永遠の愛といってもこの世界にはたくさんの愛の形がある。山村さんは「相手を想い続けると愛は必ず返ってくる。そんな愛を共感してほしい」とおっしゃっていた。筆者(2年 亀井)もアルティスタに所属しており、今回の舞台にも参加した。アルティスタのみんなと、1回きりの3時間の舞台のために1年をかけてお稽古をしてきた。そしてプロの伴奏者の山村さんでも何度も何度も編曲をし直し、練習を重ねてピアノの伴奏が上手くなるのだと知った。それは山村さんのようなプロの伴奏者でも、最初から上手に弾けるのではなくて、人の何倍も何十倍も努力した結果の演奏なのだと知った。これから、いろんなことに挑戦し、人の何十倍も努力して夢を叶えていきたい。

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