兵庫県立小野高等学校兵庫県小野市

そろばんの作り方と播州そろばんの特徴

 そろばんは ①珠削り ②珠仕上げ ③ひご竹作り ④組み立て の4つの工程に分けられ、それぞれの工程を専門とする職人が作る。

①珠削りの工程では、そろばん珠をひし形に削る作業が行われる。昔、中国から伝わってきたそろばん珠は丸く、今とは少し形も異なっていた。そろばん珠が今のようなひし形になったのは、そろばんの検定や大会などで、計算に正確さだけでなく速さが求められ、指に引っかかりやすい形がひし形だったためである。

②珠仕上げの工程では、とがった部分を磨き、色を付ける作業が行われる。色を付ける際、むらなく塗ることが難しく、現在も試行錯誤が続いているそうだ。

③ひご竹を作る工程では、桁となる部分を製作する。
珠にゆとりを与え、なめらかに動かせる必要があるので、形を整えるのに何時間もかかる。まず竹を寸法切りにし、小さく割って丸いひごに加工した後、磨いて仕上げる。

④組み立ては、つぎの工程に分かれる。
枠加工:組み立てできるように、枠板に穴を開け、みぞを作る
中桟組み:中桟にひご竹を指し込む
玉入れ:軸に珠を通す
私たちは取材過程で、珠のたくさん入った箱の中でひご竹を差した枠を左右にゆすり、珠を通すというこの作業を体験してみたが、予想以上に難しかった。
組み立て:左右枠、裏板、裏棒などを入れて組み立てる
目竹どめ・裏板どめ:うまく組み合っているかを確認しながら、各部分をアルミ線で固定する
磨き:紙ヤスリやムクの葉で磨き、艶出しをする

日本でそろばんを作っているのは兵庫県播磨地域の播州そろばんと島根県出雲横田の雲州そろばんだけであるが、珠とひご竹の工程に関しては播州が100%の生産高を占めており、それを雲州に送っているため、日本のそろばんを支えているのは播州そろばんといえるだろう。
その播州そろばんで、珠削り、珠仕上げの工程に関しては後継者がいない。今回、組み立ての工程を仕事とする株式会社ダイイチで、自らが珠仕上げの工程を職人から学び、技術を継承していこうとしている宮永さんにお話をお聞きした。

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