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Wake up!柏原兵庫県西宮市

グループ紹介

Wake up!柏原 兵庫県西宮市

色とりどりのキャンドルの灯りが、人気(ひとけ)の途絶えた夜の柏原のまちを温かく照らす「かいばらいと」。平成28年から続く、柏原のまちのライトアップイベントだ。関西学院大学総合政策学部のフィールドワーク授業として開催したことをきっかけに、授業の枠を超えた継続的な活動として取り組むため、平成29年に学生団体「Wake up!柏原」が設立された。「かいばらいと」の企画・運営を中心に、柏原の様々な情報を英語で紹介する広報誌の発行、豊富な歴史資源をたどりながら柏原のまち歩きを楽しめる謎解きゲームの考案など、柏原の地域活性化を目指した様々な活動に取り組んでいる。

コロナ禍により大幅に活動が制限された中、学生たちと地域住民、連携企業の想いと努力によって「かいばらいと2020」は開催された。「楽しいイベントが少なくなっている時期だったからこそ、地域住民のみなさんに喜んでほしかった。」と、Wake up!柏原の代表を務める井上奏音さん。「コロナ禍でなければ、もっと地域の人と交流したいと思っていた。」と言う通り、灯篭やキャンドルを地域の人と一緒につくるワークショップも、中学生ボランティアたちと触れ合うことも叶わなかった。それでも井上さんは、「このイベントを先輩から受け継げたことが嬉しかったんです。住民のみなさんが楽しんでくださる様子を見て、開催できてよかったと思いました。」と話す。一方、Wake up!柏原の副代表の一人、村上蓮央さんは「SNSを活用したライブ配信にチャレンジできたことがよかった。新しい時代に向かう中で、新しい取組ができたことには大きな意義がありました。」と前向きだ。

現在、Wake up!柏原は、新しいプロジェクトである動画配信に取り組んでいる。ひとつは、太鼓やぐらや八幡宮神社など、柏原を代表するスポットを中心に、大学生の目線で柏原のまちの魅力を紹介していくもの。もうひとつは、柏原で暮らす人にスポットを当てた動画だ。できあがったばかりの一本目は、若手専業農家の紹介動画。親戚の農家を継ぐことになった心境や、後継者ができた祖父の喜びの声、さらに地域が抱える後継者不足への悩みなどを届けるという。

もう一人の副代表、高橋舜平さんは「Wake up!柏原の後輩たちには、『かいばらいと』の運営だけでなく、もっともっと活動の幅を広げて欲しい。そのためにも学生の目線で地域課題をとらえ、学生ならではの発想で取組を考えることが大切です。例えばイルミネーションではなく、柏原のまちのたたずまいに合ったキャンドルを使う『かいばらいと』は、地域の人たちだけでは思いつかなかったイベントのはず。」と話す。

「柏原と聞いて、誰もがすぐに思い浮かべるような、強く印象に残すものを確立したい。関西学院大学の学生団体といえばWake up!柏原と言われるくらい、自分たちの活動も充実させたい。」と言う村上さん。
「そのためにも地域の方には、Wake up!柏原のメンバーのことを知ってほしい。『かいばらいと』は知られるようになりましたが、どんな学生が取り組んでいるのかはまだまだ浸透していません。柏原は、まちが穏やかで親切な住民の方ばかり。決して広くはないコミュニティだからこそ、人のつながりの深さを感じます。もっと地域の人と関わることで、柏原の魅力を知り、発信していく活動を後輩たちにしっかり引き継ぎたい。」
井上さんは力強く語った。

 

Wake up!柏原 代表 井上 奏音(いのうえ かなね)さん(関西学院大学 総合政策学部都市政策学科3年)

Wake up!柏原 リーダー紹介

2年生の時、都市政策演習の授業で柏原へ。城下町としてのまちの魅力や、お年寄りの方々が声をかけてくださるやさしさに触れ、とても素敵なまちだと思い、すぐに「かいばらいと」のボランティアスタッフに参加しました。今年度も引き続き運営側で参加したくて、Wake up!柏原のメンバーに加わったんです。

国外・国内を問わず参加していた様々なボランティア活動の経験から、チームで何かに向かっていく楽しさだけでなく、リーダーの役割も体験してみたいと思い、Wake up!柏原のリーダーを引き受けました。
コロナ禍で、思うような活動ができないことが辛かったです。昼休みに集まって開くはずのミーティングもすべてオンラインになるなど、最初は大変でした。

でも、「かいばらいと」が終わった後、連携企業の方がリーダーぶりをほめてくださったり、メンバーから「ありがとう」と言ってもらえたのが本当に嬉しかったです。日頃から常に「ありがとう」と言ってくれる副代表ふたりのおかげで、私もメンバーみんなに「ありがとう」と言えるように頑張ろうと、心がけることができた結果かなと思っています。

ボランティアは任意活動なので、自分から積極的に動かなくてはいけません。私も、与えられたことだけではなく、その先も考えて行動できるようになりました。例えば連携企業から、新規事業である「チャンレンジショップ」のネーミングの依頼をいただいたんですが、名前の考案だけではなく、募集チラシも自主的に提案することができました。Wake up!柏原にも、楽しむことを忘れずに、やりたいことや自分にできることに主体的に取り組める団体に育ってほしいと思います。

柏原のまちに関わってみて、地域に愛着を持つことがすごく大切なことだと思いました。建築とは、周囲の環境を考慮したうえで関わるものだと気付きました。建物だけを見るのではなく、まち全体を捉えた目線が必要なんですね。つくって終わりではなく、そこから先のエリアマネジメントや人に寄り添う気持ちを大切にした、まちづくりに携わっていきたい。まちを盛り上げる上で一番大切なものは、その地域に暮らす住民であり、積極的に地域活動に参加していくことも地域への貢献になると分かりました。柏原に来て、本当に良かったです。

 

Wake up!柏原 副代表 高橋 舜平(たかはし しゅんぺい)さん(関西学院大学 総合政策学部都市政策学科3年)

Wake up!柏原 メンバー紹介

出身地が東北地方の石巻市ということもあり、地域創生に興味がありました。2年生の授業で地域とのコミュニケーションを学ぶ機会があり、その学びを深めるためWake Up!柏原に参加しました。地域の方と触れ合いながら、活性化のお手伝いをしたいと思ったんです。

一年間、Wake Up!柏原の活動に携わり、柏原のまちに愛着が湧いています。これからも柏原の地域づくりに、何らかの形で関わりたいと思っています。その先で、自分の地元のまちにも活かしていきたいです。
令和2年は、コロナ禍で思うように活動ができなくて残念でしたが、活動のプレゼンテーション大会を開くなど、工夫を凝らしたおかげで、みんなからアイディアがぽんぽん出てきました。現状に満足することなく、もっともっと考えることを続けていきたいと思っています。

 

Wake up!柏原 副代表 村上 蓮央(むらかみ れお)さん(関西学院大学 総合政策学部都市政策学科3年)

Wake up!柏原 メンバー紹介

地域の人と交流する実践的な場がほしいと思い、Wake Up!柏原に参加しました。授業ではすぐに活動が終わってしまいますが、学生団体としての活動なら、長期的に参加することができると思ったんです。

自分の出身地である大阪府門真市をどうしたら活性化できるのか、中学生の頃から考えていました。高校生になると、その範囲が大阪府全体に広がり、親戚が高知県の地方在住ということもあって、広く地域づくりについて考えたいと思うようになったんです。
都市設計とは、まちを形にする大きな枠組みとしての計画だと思っていました。でも、Wake Up!柏原の活動を通して、思い出も含めたコミュニティとの関わりの深さを、大切に考えなくてはいけないのだと気付きました。この経験を活かし、空き家問題や人口減少などの課題解決に取り組む仕事に就ければと考えています。

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