パトラン チーム伊丹
伊丹市

みんなのチャレンジ精神を育てるパトラン

一つは日常生活でも、社会貢献への意識が高まったことだ。
「自転車に乗りながらスマートフォンを操作している人、タバコの吸い殻を道路に捨てる人に注意するようになった」という遠藤さんや、「ランニング中に街路灯が切れているところや道路の危険個所を見つけると、役所に連絡して改善をお願いしています。不法投棄のゴミを見つけたと連絡した2日後には撤去されていたこともありました。まちの安全に役立っていることを実感しています。」という今中さん。
さらに、警察署からの情報提供に触れる機会が増えたことで、防犯への意識も高まったという。

「もともと、防犯意識が高い人たちばかりがパトランに参加しているわけではありません。こうやって集まったからこそ意識を持つようになれたんです。」という岩佐さん。そこにはパトラン活動の特徴が大きく関わっている。

「パトランに参加するきっかけには、防犯パトロールというボランティア活動と、ランニングという趣味の二つの入口があります。ボランティアには興味があるけれど、走ることには関心のない人。ボランティア活動より、一緒に走る仲間づくりがしたい人。本来は交わることのない人たちが一緒になって活動に取り組むうちに、興味がなかったお互いの分野にもだんだん意識が向いていくんです。」と遠藤さん。

中には、まったく走れなかったのに、メンバーがマラソンに挑戦する姿を見て、一年後のマラソン出場を目標に掲げた人や、ランニング中に公園に落ちているタバコの吸い殻を拾うことが、日課になったという人もいるという。
こうしてメンバー一人ひとりに生まれた変化は、少しずつ周りの人や地域へも伝わっていった。

 

パトラン中に、清掃活動も行うチーム伊丹

パトラン中に、清掃活動も行うチーム伊丹

防犯パトロールは、地域づくりだった!

人を変えることはできないけれど、自分を変えることはできる――。
自分が変わることで人も変わる様子を、メンバーたちは何度も目にしてきた。

「ランニング中にゴミを拾い続けた場所には、いつの間にかゴミが捨てられなくなっていました。そんな様子を目の当たりにすると、地道な活動でも継続することで、少しずつ周囲にも浸透していくのだなと思います」と菅原さん。

「一カ月に一回、マンションの共有部の階段を掃除しているのですが、ある日、私の留守中に家族がその階段を掃除してくれていたんです。私の姿を見てくれていたから、自分も…と思ってくれたのでしょう。同じように、誰かがゴミを拾っている姿を見ることで、自分が捨てたらこういう人が拾っているんだ、ゴミを捨てちゃいけないと思ってもらえることは確実にあると思うんです。パトランに取り組むメンバーたちの姿を見てもらうことで、周囲の方の防犯への意識も向上していくのではないかと期待しています。自分たちの地域のために防犯活動をしてくれている人がいると知るだけでも、知った人の意識が変わる気がするんです。地域の中では、すごく意味のあることだと思います。」と遠藤さん。

岩佐さんも「パトランに参加する人が増えることによって、防犯への意識を周りに与えられる人が増えるはず。それだけでも、地域に対して変化を起こすことにつながると思っています。」と話す。

活動に参加することで自然と防犯意識が育ち、意識を持ったメンバーが増えれば地域が変わる。
佐さんたちメンバーは、まちを走り続けることで、防犯活動を通じた地域づくりの一端も担っているのだ。

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