宝塚ふぁみりぃ劇場
宝塚市

親も子も一人にさせない、子育てサロン

プチふぁみクラブは、平成23年、保護者同士の交流や情報交換、育児経験のあるふぁみ劇会員による子育て相談の場としてスタート。工作や絵本の読み聞かせ、親子体操、ふれあい遊びをはじめ、サロンの庭で一緒に育てたサツマイモを使ったクッキングや焼き芋大会など、親子で参加したくなる多彩な活動を展開。年間のべ200組以上の親子が参加している。
「プチふぁみクラブを通じ、若いお母さんたちとの交流が生まれ、入会者が増えていきました。会員さんたちから舞台劇の感想を聞くと『そんなに楽しいなら入りたい』という気持ちになるようです。」と話すのは、運営委員の大西登司恵さんだ。
「お子さんが入会対象年齢になる頃から、お母さんは忙しくなります。お子さんとゆっくり過ごせる時期に、ふぁみ劇のことを知っていただく機会が欲しかったんです。自分の時間をつくるために子どもだけを預けたいというかつてのニーズから、父親も一緒に参加して家族で楽しみたいという流れが生まれ始めている今こそ、私たちの取組が求められていると感じます。」と話す。
さらに、子どもたちの孤立を防ぐためにも、保護者以外の大人の支えが必要だと言う大西さん。ふぁみ劇の在籍年数が長い会員は、子ども会員たちを乳幼児の頃から見守り続けている。いわば「親戚のおばさん」のような立場から、思春期を迎え生きづらさを抱える子どもたちに、気軽に声をかけられるというのだ。また母親からの相談にも、「あの子の性格なら、こうしてあげては?」と具体的にアドバイスができるという。こうした関わりが一つずつ経験として積み重なってゆくことで、次の世代へ上手に子育てのバトンを送ることにつながっている。
そんな子育てサロンに加え、ふぁみ劇の活動を拡げるためのもう一つの工夫が地域との連携だ。

 

地域で活動を共有することが、ふぁみ劇のエネルギー!

「ふぁみ劇会員だけでなく、宝塚市の子どもたちみんなのために活動をしよう。」
ふぁみ劇が掲げる活動の想いに呼応するかのように、地域全体で子どもを育てようという機運が、宝塚市全体に生まれ始めていると言う喜多河さん。そんな背景から、公益財団法人宝塚市文化財団(以下、文化財団)や宝塚市男女共同参画センター、宝塚市の福祉コミュニティ公益財団法人プラザ・コムといった地域の団体とイベントを共催することで、ふぁみ劇の活動を知られるきっかけが増え、入会者が増えていった。
「地域の子どもたちを守り育てたいという想いで活動を続けている方々と、一緒にイベントに取り組むことで新たなつながりが生まれています。44年間ふぁみ劇の活動を継続できていることが、子育て支援の受け皿のひとつとして地域に受け入れられている証であり、存在している意義なのだと思っています。」と喜多河さんは言う。
例えば「たからんまつり」もそんなイベントの一つだ。毎年3月に、宝塚市文化団体連絡会、文化財団とともに、様々なワークショップやコンサートなどを催している。実はこのイベントが誕生したきっかけは、20年前に始めたふぁみ劇の段ボール遊びだったと、元事務局の光田惠子さんが教えてくれた。
「宝塚市内の公園や河川敷で活動していたんですが、会場の許可申請の関係で継続が難しくなった頃、文化財団から子どもたちのお祭りのアイデアを求められ、ふぁみ劇の段ボール遊びを提案したんです。それが『たからんまつり』となり、ワークショップやコンサートといった内容を充実させながら10年になります。子どもたちが楽しく遊ぶことが私たちの活動の原点。ふぁみ劇独自の取組を地域で共有することで、多くの人に体験してもらい広めてもらっていることは、私たちの活動のエネルギーになっています。」
さらにふぁみ劇には、もう一つ大切にしているイベントがある。

 

プチふぁみクラブ

工作や絵本の読み聞かせ、ふれあい遊びなど、
親子で参加したくなる多彩な活動を展開


舞台鑑賞

鑑賞の前に、始まりのあいさつと観劇中の
「3つのおやくそく」を担当する子どもたち


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