宝塚ふぁみりぃ劇場
宝塚市

ふぁみりぃ劇場の名に込めた想い「地域は家族」

令和2年、おやこ劇場の活動を卒業論文のテーマに選び、取材にやってきた大学生がいた。翌年には、ふぁみ劇の会員だった青年が、地域活動としてのふぁみ劇を紹介するため、留学生たちを連れてきたという。
「若い世代の人たちが、こういう活動に興味を持つのは大切なこと。」と言う喜多河さん。大学生や中高生たちに、この活動の良さをつないでゆくために、あらゆる世代が参加できるようなバランスの取れた企画を考えること、どんな小さなことでも一人ひとりが活躍できる場を、ふぁみ劇の中につくってゆくことが大切だと話す。

 

忍者遊び

お寺と参道を舞台に忍者修行、お店や地域の協力のもと、
みんなで忍者になって遊んだ


 

草すべり

ダンボールの長い滑り台を作り、楽しむ子どもたち


「例えば、自分で焼いたパンやお菓子を会員さんに販売することで、自分の趣味が人に喜ばれ自己実現につながっている会員さんもいます。チラシを作ったり、子どもの見守り役を引き受けたり、事務所の掃除をしたり、いろいろな世代の人が、その時その場でできることで、活動に関われるようにしたいんです。」
国のほとんどが「おやこ劇場」という名前で活動している中、「ふぁみりぃ劇場」と名付けたふぁみ劇。
「私たちはふぁみ劇を通して、大きな『家族』をつくっているんです。」と微笑む喜多河さん。
想いを共有している仲間、人と人とのつながりが、地域という家族を育み続けてゆく。

 

エルフェスタ

宝塚市男女共同参画センター・エルの催し
「エル・フェスタ」にも参加


(取材日 令和3年5月14日)

宝塚ふぁみりぃ劇場 活動の3つのポイント

  1. 「生の舞台芸術鑑賞」という原点をぶらさず、 自分たちが楽しいと思えることを大切にした活動を続けている。
  2. あらゆる世代の会員がそれぞれの立場で参加し、 今できることでつながりを持ち続けられるよう、活躍の場を作っている。
  3. 地域団体との連携を図ることで、ふぁみ劇の取組を地域で共有する機会を作り、 新たなつながりと活動PRの場を増やしている。

地域活動に関わる方々が
感じる魅力

喜多河 恭子さん

運営委員長
喜多河 恭子さん

会員歴は25年。12代目の運営委員長に就き6年になります。緊急事態宣言により活動も会議も中止になった中で、同じ価値観、同じ目標を持っている仲間がいることが、コロナ禍の生活において大きな励みになりました。 活動のすべての基本は「楽しいこと」。一人で楽しむのではなく、みんなで楽しむ。楽しいことは、人と人をつないでくれます。若い世代に伝え、つないでゆくことが、これからもふぁみ劇の活動を継続させていくことだと思っているんです。

伊藤 紀久子さん

事務局長
伊藤 紀久子さん

3人の子どもたちと一緒に入会して、16年になります。2年前から事務局の仕事をさせていただいています。引き継いだばかりの昨年、新型コロナウイルス感染予防のため活動を自粛。再開が決まると同時に、何カ月も先の予定を考えたり、業務の忙しさについていくのが大変ですが、いろいろな方との出会いや学びが楽しいです。事務局長という役目柄、やっぱり会員が増えて欲しい。活動への参加を、どんどんおすすめしていきたいと思っています。

谷川 晃江さん

事務局
谷川 晃江さん

友だちに誘われプチふぁみクラブに参加したことがきっかけで、3年前に入会しました。事務局のお手伝いを始めて2年になります。 小1の息子は、通っている学校以外の友だちができることが楽しいようです。キャンプなどを通して、自分で考えて行動できるようになってほしいと思っています。 私の楽しみは、たくさんいらっしゃるお料理上手な会員さんのおいしい食べ物と、自分にできることで役立てるうれしさに出会えること。親も子も、ふぁみ劇での体験一つ一つが喜びです。

光田 惠子さん

運営委員
光田 惠子さん

主人の大阪勤務をきっかけに宝塚へ。市民会館で見つけたポスターのお芝居が観たくて入会しました。事務局長を務めていた時、阪神・淡路大震災に被災。大変な時期を乗り越えてきたんだなと、最近つくづく思います。 中2の孫がよく質問してくるのですが、私の答えが彼の想像外らしく「え?」と驚かれます。14才の子どもたちが「こういう考えの人もいるんだ」と思う「え?」を、いっぱい自分に貯められるふぁみ劇にいられる自分は幸せだと思います。若い人たちに育てていただいている身として、ここで楽しく過ごしたいです。

岩元 京子さん

運営委員
岩元 京子さん

子どもの通っていた幼稚園で、当時事務局長をされていた光田さんと友だちになり、「おもしろいよ」と誘ってもらったことが入会のきっかけです。副会長や運営委員長を経験させていただきながら、35年になります。会員みんなの人柄や雰囲気が大好きなので、これからもずっとずっとふぁみ劇と関わり続けていくために、元気で長生きすることを一番の目標にしているんですよ。

大西 登司恵さん

運営委員
大西 登司恵さん

28年の会員歴の中で、やはり人との出会いやつながりが一番の魅力です。3人の子どもの育児に追われ、社会から隔離されていると感じていた頃、ふぁみ劇を通じて他のおやこ劇場や文化芸術団体の方々をはじめ、世の中とつながっている実感を味わえることが新鮮で、楽しかったのを覚えています。 今は孫がふぁみ劇で育っています。まだ1歳7カ月で言葉は出ませんが、人形劇を観ると母親に劇を再現しろと言わんばかりに人形を渡すんです。小さくても、しっかり観ているんだってうれしくなります。

金子 ゆかりさん

運営委員
金子 ゆかりさん

4年前、子どものお友だちのお母さんに誘われて入会しました。今ではその方より会員歴が長くなっています。同窓会に参加しても楽しいと感じないんですが、ふぁみ劇は価値観が同じだったり、見ている方向が同じ人が多いからでしょうか、何時間しゃべっても楽しいんです。年齢差も感じず世代の垣根もないところがいいですね。ふぁみ劇は私のライフワークの一つになっているので、元気に活動ができるうちは自分にできる範囲のことに取り組みながら、人生を楽しんでいきたいと思っています。

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