スティールパン楽団「ファンタスティックス」
神戸市長田区

新長田に新たな音楽文化を育もう

震災から6年が過ぎた平成13年4月。復興に向かっていた商店街に、新たな活気が生まれようとしていた。
長田区の持つ陽気なノリの良さや親しみやすさに、明るいラテンのイメージを重ね合わせて企画された復興イベント「長田ラテンミュージックストリート」の開催が決定。 主催者から参加の呼びかけと共に紹介された楽器が、スティールパンだった。
当時、復興イベントの実行委員長を任されることになったのが、商店街で金物店を営む山本豈夫さん。楽器の演奏経験は全くなかったが、スティールパンの美しい音色と楽器としての歴史に心をつかまれた。
植民地時代に伝統楽器を取り上げられた黒人たちが、身近にあったドラム缶を楽器の代用として叩いたことが始まりと言われるスティールパン。逆境から立ち上がる楽器のイメージが、震災から復興しようとする新長田にふさわしいと、みんなの想いが一致したのだ。
イベントに出演するため、有志が集まりスティールパンのオーケストラ「ファンタスティックス」を結成。5カ月間の練習を経て、9月のイベントで演奏を披露し多くの人に喜ばれた。
「地元住民によるスティールパン演奏を、新長田の新たな文化として発信し、多くの人に希望を受け取ってもらおう。」
そんな想いで、事業終了後も活動継続を決意。
平成14年4月、山本さんを代表に「アスタ新長田スティールパン振興会」を発足させ、スティールパンの魅力や楽しさを届け続けている。

 

長田ラテンミュージックストリート

初めての演奏に緊張の面持ち


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