俺たちの武勇田
香美町小代区貫田地区

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うへ山の棚田は俺たちが守る!
村づくりにつながる米づくり。

 

うへ山の棚田は俺たちが守る!
村づくりにつながる米づくり。

町の面積の約6割が自然公園区域に指定される香美町は、兵庫県北部に位置する、手つかずの自然にあふれた地域だ。中でも、里山の美しさが際立つ地域が、小代(おじろ)区貫田地区だ。地滑りでできた傾斜を開拓した「うへ山の棚田」は、日本の棚田百選(*)に選ばれたり、山陰海岸ジオパーク(*)の見どころの一つにも認定され、一年を通じて多くの人が写真を撮りに訪れる国内有数の絶景を誇る。
しかし近年は、耕作者の高齢化や人口の減少などにより、美しい棚田の景観を維持できなくなるかもしれないという事態に直面している。地域の誇りである棚田の一部が、荒れ果ててしまう――。そんな危機を脱するため地元の有志たちが結束し、平成24年に「俺たちの武勇田」(以下、「武勇田」)を立ち上げ。米づくりに挑みながら棚田を守り、間もなく10年目を迎える。

 

*日本の棚田百選:農林水産省は、多面的機能を有している棚田の保全や、保全のための整備活動を推進し、農業・農村に対する理解を深めるため、平成11年、117市町村(当時)134地区からなる棚田を「日本の棚田百選」に認定。

*山陰海岸ジオパーク:山陰海岸国立公園を中心に、京丹後市の東端から豊岡市、香美町、新温泉町、岩美町を経て鳥取市の西端までのエリア。日本海形成から現在に至る様々な地質が存在し、それらを背景とした生き物や人々の暮らし、文化・歴史に触れることができる地域。

 

【俺たちの武勇田】
地区の顔ともいえる「うへ山の棚田」に放棄田ができる事態を避け、美しい棚田の景観を守るため住人が団結。米づくり未経験のメンバーが、各自の専門技術と持ち前の結束力で棚田の米づくりに挑むボランティアグループ。建設業や造園業、介護職、大工、公務員など、サラリーマンから自営業の職人まで、様々な職業の人たちで結成。地区内の米づくり経験豊富な年配者や子どもたちをはじめ、中学・高校・大学との連携や地区外から訪れるボランティアたちとの交流を深めながら活動を続けている。

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