すごいすと取材記

加古川市で、認知症になっても
安心して笑顔で暮らせるまちづくりに取り組む、
吉田正巳さんの“共生”

加古川認知症の人と家族、サポーターの会 吉田正巳 さん(76) 兵庫県加古川市

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「家内の母の葬儀中のことでした。読経が流れる中、突然、家内が唱歌を歌い始めたんです。歌を教えてくれた母親への家内流のお別れの儀式だったのだと思っています。」
認知症の人も心は生きていると、吉田正巳さんが実感した出来事でした。
「絶望しかなかった」という妻への認知症宣告。進行への不安、認知症に対する自らの知識・情報のなさ、周囲の誤解や偏見。様々な苦境や葛藤を乗り越え、今では妻と過ごす時間がしあわせだと微笑む吉田さん。紹介や口コミを中心につながった120人の会員と、明るく和やかに家族会の活動に取り組んでいます。認知症になっても安心して笑顔で暮らせるまちをつくる! そんな夢に向かう吉田さんに、お話をうかがいました。

 

吉田正巳(よしだまさみ)76才。昭和19年、加古川市生まれ。大学を卒業後、加古川市役所に勤務。平成18年3月、自身の体調不安と妻の変調により加古川市助役を辞職。平成20年、当時63才だった妻の若年性認知症の確定診断をきっかけに、認知症のセミナーや講演会、他の家族会への参加を本格的に開始し、平成22年4月、40人の仲間たちと共に「加古川認知症家族の会」を設立した。活動に取り組む中、認知症の本人を中心に置く大切さやサポーターの役割の大きさに改めて気づき、「加古川認知症の人と家族、サポーターの会(通称「加古川元気会」以下、元気会)」に名称を変更。会員たちのニーズに応じた8つの部会で活動を続けながら、認知症の本人や家族が笑顔で毎日を送れるよう支え合い、共に学び進んでいく介護を提唱している。

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